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背番号ストーリー2022 ─数字に宿る魂─

「#77」中日・落合英二ヘッド兼投手コーチインタビュー 闘将・星野仙一元監督の背番号を受け継ぐ 「この番号を見て、みんなが緊張感を持ってくれれば」

 

ドラゴンズのOBとして待望のチーム復帰となる。立浪和義新監督との約束を果たすために帰って来た。与えられた背番号は星野仙一元監督が背負い続けた77。その思いと現役時代の背番号について語ってもらった。
取材・構成=牧野正 写真=BBM

現役時代は中継ぎとして活躍。星野監督の下で6年間投げ抜いた


胸に秘め続けた約束


──背番号の話はあとにするとして、ファンにとっては待望のチーム復帰となりました。“いざ、鎌倉”という心境でしょうか。

落合 いやいや、そうでもないですよ(笑)。ドラゴンズを離れていた時期でも非常に重責のある仕事をさせていただいて、すごく充実した時間を送れていましたから。

──そもそも立浪監督とは、どのような“約束”があったのですか。

落合 約束……でもないですが、僕が引退した年(2006年)の選手会の納会で、監督から「自分が監督になるときは手伝ってほしい」と言われたんです。雑談の中での言葉でしたが、僕の中ではとても心に残りました。そのために指導者として、しっかり勉強しておかないといけないという気持ちになりました。

──立浪監督とは同じ年だと思いますが、昔からどこか先輩後輩のような上下関係がありますよね。

落合 現役時代からそうです。同級生のようで同級生でない感じがしていました(笑)。でもそれは実績だったり、周囲からの扱いとか、とにかくチームの中でも本当に別格な存在で輝いていましたから。それは今でも続いていて、今回は監督とコーチになって、逆に敬語が使えてやりやすいというか(笑)。

──立浪監督が正式に決まったときは、どんな気持ちでしたか。すぐに連絡がありましたか。

落合 ものすごく緊張感が走りました。あの約束を覚えていただいているのなら、きっと呼ばれることになるだろうと。それで連絡が来て「監督になると思うから頼むわ」と。断る理由は何もなかったですし、そのときが来たという感じです。(監督になれず)僕をなかなか呼べないことに責任を感じていたところもあったんじゃないかと思います。サムスン(韓国)には立浪監督になったら戻りたい旨は伝えていましたから・・・

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