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背番号ストーリー2022 ─数字に宿る魂─

【特集コラム】育成ナンバー 「育成」の系譜と忘れ去られる3ケタ番号

 

「009」からスタートして自らの力で「9」を勝ち取った松原


 巨人松原聖弥が今季から背番号「9」を背負う。2017年育成ドラフト5位で入団すると、18年シーズンの半ばに支配下登録を勝ち取って「59」に。20年オフに「31」となり、昨季は育成出身選手としてはシーズン最多タイの12本塁打を放つなど完全ブレークを遂げての「出世」だ。

 巨人の「育成の星」と言えば松本哲也(現二軍外野守備走塁コーチ)と山口鉄也(現投手コーチ)だろう。ほぼ同時期に活躍した2人は背番号のやり取りでも交錯している。07年の春に球団として初めて育成選手から支配下となった松本が最初に与えられたのは「47」。同年途中に球団2人目の育成→支配下となった山口は「99」だったが、先にブレークしたのは山口で、工藤公康によって左腕ナンバーとなっていた「47」をその年のオフに松本が山口へ譲る形となった。

 山口は翌08年に中継ぎとして67試合に登板、11勝を挙げて育成出身初の新人王に。「64」で再出発した松本はさらに翌年の09年にブレーク、育成出身初のゴールデン・グラブ賞に輝き、球団として2年連続で育成出身が新人王に輝くという快挙をもたらした。そして松本は背番号を「64」から「31」に変更する。「32」を挟んだ年もあったが・・・

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