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2022新戦力完全CHECK

支配下ルーキーの現在地 NEXT HOPEは誰だ!?【パ・リーグ編】

 

出場機会を得るためにアピールを続ける新人たち。即戦力として紹介した開幕一軍が有力な15選手のほかにも期待のホープはまだまだ多くいる。一軍戦力期待値A~Cとともに、キャンプで汗を流す支配下ルーキー62選手を一挙に掲載。本誌の独自評価を覆す奮闘にも期待しつつ次なるホープを先取りチェックしよう。
※情報は2月13日時点。[]内数字はドラフト順位。年齢は2022年の満年齢
戦力期待値はA=実戦次第で開幕一軍、B=一軍デビューは開幕後、C=1年目は育成方針の3段階

戦力期待値【A】


チャンスをつかめ! キャンプで能力の高さを示した次は実戦でのアピールへ。結果を残せば開幕一軍が近づく。

オリックス椋木蓮 起用法に悩む好素材

投[1]/179cm83kg/右右/22歳/東北福祉大


 最速154キロの直球に、スライダー、ツーシーム、フォークなどの変化球も多彩。奪三振能力にも長け、中継ぎ、抑えの適性も光るドライチ右腕は、キャンプはB班も、ブルペンで投球練習を行うなど順調に調整中。視察した高山郁夫投手コーチも「ヒジも柔らかいし、(ボールの)スピン量もある。(先発、救援)両方、期待できるだけのボールはある」と高評価。起用法の幅が広いのは大きな武器。実戦デビューの起用法にも注目だ。

オリックス・小木田敦也 ロング救援要員でも
 社会人出と経験豊富。最速153キロのストレートにキレのあるスライダーが武器と救援右腕としての期待は大きい。キャンプでも初日からブルペン入りし、投げ込みを重ねるなど快調に調整を続け、「社会人出身なので即戦力として期待されている。1年間投げ抜く体力づくりをしていきたい」と自覚も十分。オープン戦での登板機会もすぐに回ってくるだろう。ロング救援も可能とあって、力を求められる機会は増えていくはずだ。

オリックス・渡部遼人 俊足巧打で正中堅手へ
 俊足巧打を前面にアピールし続けている。二番・中堅でスタメン出場した2月12日の紅白戦では4打数4安打と大当たり。山崎颯一郎黒木優太漆原大晟、K-鈴木と異なる一軍投手から安打を放てば、慶大時代に失敗なしの盗塁も成功。50メートル走5秒9を誇る走力を生かして守備範囲も広く、定位置奪取へ好発進。吉田正尚杉本裕太郎福田周平ら外野陣のカベは高いが、実戦で結果を残して一軍切符をつかみ取ってみせる。

ロッテ八木彬 打ち取るイメージを持って

投[5]/180cm94kg/右右/25歳/三菱重工West


 武器は落差の異なる2種類のフォークだ。ストライクゾーンに落とすフォークは打たせて取り、ボール球に落とすのは当然、空振りを奪うもの。調整がメーンのキャンプだけに、ブルペンで投じるボールは実力の一端を示すだけだが、確かなイメージを持った投球は活躍するために欠かせぬもの。救援マウンドでは、試合の流れを大きく左右するだけにメンタルや駆け引きも不可欠。意図した投球練習が実戦での好投、そして一軍マウンドにつながっていく。

ロッテ・松川虎生 経験値さえ補えば
 右方向へも大飛球を放つなど、A班キャンプで連日アピール。守っても盗塁を阻止と、攻守にわたって高卒ルーキーとは思えぬ堂々たるプレーを見せている。守備面では加藤匠馬田村龍弘、打力では佐藤都志也とバラエティーに富む一軍捕手陣だが、すべてを兼ねそろえる期待のドライチ。足りない経験値を補い、どこまでアピールを続けられるか。オープン戦で少しでもプロの水に慣れれば、高卒捕手の“開幕一軍”は現実味を帯びてくる。

ソフトバンク野村勇 器用さ武器に何でもこなす
 内野のレギュラー争いに堂々参戦中だ。大学、社会人と進み、攻守走三拍子すべてに磨きをかけてきただけある。守備ではシート打撃から好捕を見せ、2月11日に行われた紅白戦では初打席で中前に“プロ初安打”をマーク。藤本博史監督も「あれ何でもできそうやね。エンドランも右打ちもうまい」と、器用さを高評価する。本職は遊撃ながら、二塁に、11日の紅白戦で起用された三塁、外野もこなせる。複数ポジションの競争に顔を出し、開幕一軍、開幕スタメン獲りを狙う。

日本ハム北山亘基 待ち遠しい“全力投球”
 新人投手で唯一、一軍キャンプで汗を流す。182cmから投げ下ろす最速153キロの真っすぐが予想以上にプロの打者を押し込めている印象だ。2月10日には打撃投手を務め・・・

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