週刊ベースボールONLINE

猛虎THIS IS IT

開幕投手をこの手に。先発ローテの軸になる存在へ

 

矢野燿大監督は「そこが弱みでもあり、強み」と同じ力を持った西勇輝を含めた4人の先発から開幕投手を見極めようとしている。さて3月25日の開幕戦のマウンドには誰が上がっているのか──。
写真=矢野寿明、高原由佳、榎本郁也

青柳晃洋 あふれる開幕投手への思い


2021成績:25試合13勝6敗、156.1回 防御率2.48

昨季の活躍で自信と自覚が付いたことで、開幕投手を務めたいと強く望むようになっている青柳。そのための準備は順調だ


 やらなくてはという自覚、やれるんだという自信が満ちている。とにかく「一番」になりたい。今季の青柳晃洋は何も隠そうとしない。

「一番近い目標は、僕自身やってみたいと思っている開幕投手なので。やりたいという思いが強いので、開幕投手になれるようにキャンプを過ごしていきたいです」

 2月1日にはこう言い切って踏み出した。これまでであれば「挑戦したい」と語ってきたが、今は「近い目標」だと胸を張れる。3年連続で規定投球回に到達し、昨季は自身初の2ケタ勝利となる13勝(6敗)で最多勝のタイトルをつかんだ。調整は、おのずと落ち着いたものになる。「いいボールがいくことはあるんですけど、まだ確率が低い」と、ブルペン投球でも焦らずじっくりと精度を上げていった。

 2月15日。初の実戦形式となるシート打撃に登板し、打者10人に被安打3。木浪聖也にはバックスクリーン弾を浴びたが意に介さない。「僕の中ではめっちゃよかった。反省点もそうですし、やりたいことができた」と力強く前を向いた。

「僕が15勝していたら、昨年優勝できたと思う。そういう気持ちで“15”勝てるように頑張っていきたい」

 二軍監督時代から背中を押され・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング