屈辱の18連敗、圧巻の6冠達成、史上最大の下克上――。千葉へ移転してからの30年は、つらい暗黒期から奇跡のような歓喜の瞬間まで、数多の歴史で彩られてきた。再び上昇気流に乗った現在までの道程を振り返る。 写真=BBM バレンタイン監督就任2年目の2005年、シーズン2位からプレーオフを制して31年ぶりのリーグ優勝。阪神に4連勝で日本一を達成した
苦闘の末の栄光
川崎球場の老朽化と観客動員の低迷もあり、千葉マリンを本拠地とする千葉移転が決まったのが1991年。チーム名も「
ロッテオリオンズ」から「千葉ロッテマリーンズ」となり、92年から「千葉の歴史」が始まった。
だが、苦闘の時代が続く。移転から2004年までの13年間でAクラス入りはわずかに一度。95年に唯一のAクラスに導いたバレンタイン監督は
廣岡達朗GMとの確執もあって1年で退団し、翌年はまたBクラスに転落した。象徴的だったのが98年の「七夕の悲劇」だ。70年
ヤクルトの16連敗に並んで迎えた7月7日の
オリックス戦。連敗脱出を目前にしながらエース・
黒木知宏が9回二死から同点弾を被弾。翌日も敗れてプロ野球ワーストの18連敗を喫した。
潮目が変わったのは・・・
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