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千葉ロッテ30周年 飛躍の鼓動

HISTORY of MARINE 1992-2021 千葉の誇り──

 

屈辱の18連敗、圧巻の6冠達成、史上最大の下克上――。千葉へ移転してからの30年は、つらい暗黒期から奇跡のような歓喜の瞬間まで、数多の歴史で彩られてきた。再び上昇気流に乗った現在までの道程を振り返る。
写真=BBM

バレンタイン監督就任2年目の2005年、シーズン2位からプレーオフを制して31年ぶりのリーグ優勝。阪神に4連勝で日本一を達成した


苦闘の末の栄光


 川崎球場の老朽化と観客動員の低迷もあり、千葉マリンを本拠地とする千葉移転が決まったのが1991年。チーム名も「ロッテオリオンズ」から「千葉ロッテマリーンズ」となり、92年から「千葉の歴史」が始まった。

 だが、苦闘の時代が続く。移転から2004年までの13年間でAクラス入りはわずかに一度。95年に唯一のAクラスに導いたバレンタイン監督は廣岡達朗GMとの確執もあって1年で退団し、翌年はまたBクラスに転落した。象徴的だったのが98年の「七夕の悲劇」だ。70年ヤクルトの16連敗に並んで迎えた7月7日のオリックス戦。連敗脱出を目前にしながらエース・黒木知宏が9回二死から同点弾を被弾。翌日も敗れてプロ野球ワーストの18連敗を喫した。

 潮目が変わったのは・・・

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