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開幕戦に奇策なし?

 

もっとも意外な開幕投手[?]は1939年巨人の川上か


 たかが開幕戦、されど開幕戦……。

 143分の1試合に過ぎないが、負けから始まるより勝ちのほうがいいに決まっている。昔からエースを先発させ、ベストな打順を組む正攻法が当たり前になっている。

「奇策」と思われたものにも指揮官なりの根拠があるケースがほとんどだ。古くは1952年3月21日の松竹戦(呉二河)、広島が絶対的エース・長谷川良平ではなく、高卒新人・大田垣喜夫(備前喜夫)に開幕投手を託したことがある。大田垣は完投勝利を挙げたが、これは長谷川が大騒動となった移籍問題もあり登板を回避したためだった。また、96年3月30日のロッテ-ダイエー戦(千葉マリン)で、ロッテは大方の予想である剛速球右腕・伊良部秀輝ではなく、前年8勝のベテラン左腕・園川一美をマウンドに送る。ロッテは6対4の勝利。敵将・王貞治は、「なめられたものだ。先発投手には格がある」と吐き捨てるように言ったが、実際には伊良部の故障もあっての苦肉の策だった。園川はこの試合で勝利投手にはならず、同年現役時代唯一の未勝利(0勝7敗)に終わっている。

 王監督も巨人監督時代にサプライズ起用したことがある・・・

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