ここではパ・リーグの順位予想を解説者12人にしていただく。前年のトップ2、オリックス、ロッテに優勝予想が集まる一方、新庄剛志新監督の日本ハムの最下位予想は12人中11人だった。 【セ・リーグ編】はこちら ロッテ、オリックス2強の争いか BIGBOSS日本ハムはまさかの…… 
ヤクルト同様、最下位からの優勝を飾ったオリックス。前年の優勝予想は12人中10人がソフトバンクだった
激変した勢力図 H優勝予想は1票
2021年にセ・リーグのヤクルト同様、2年連続最下位からの優勝を飾ったオリックス。これもヤクルト同様、前年のこの企画で優勝に挙げた解説者はおらず、最多は9人の5位だった。ちなみに前年は12人中10人がソフトバンク優勝を予想。これはこの年だけでなく、近年の傾向でもあった。
そう考えれば、今回ソフトバンクの優勝予想が
達川光男氏1人というのは最大のサプライズと言ってもいいかもしれない。
真中満氏が「レギュラー陣の高齢化」を5位予想の理由に挙げていたが、最強を誇った鷹軍団も世代交代の過渡期にあることは間違いない。
上位に関しては21年の2強であるオリックスとロッテを1、2位に挙げている解説者が多い。トップはロッテで5人。
藪恵壹氏が「すごいことになっている」というプロ3年目、
佐々木朗希のオープン戦での快投が最多票の大きな要因になっているようだ。
対して今回、セパで唯一の2ケタ票となったのが、日本ハムの最下位予想で、なんと11人。それ以外とした
白井一幸氏でさえ5位だった。オープン戦の快進撃はあるが、解説者は、かなりシビアな視点で見ているようだ。
真中満「5強1弱の中、Lが大逆襲で優勝」
話題の日本ハムは若い選手が多く、他球団に比べて戦力的に厳しい。パ・リーグは5強1弱の構図になるのではないかと思います。そんな中、昨季最下位の
西武を1位に予想しました。
高橋光成、
今井達也、
松本航の先発3本柱の成長と新人の
隅田知一郎、
佐藤隼輔の加入が大きい。打線は
山川穂高が目覚めれば、投打ともに頭一つ抜ける可能性があります。
得点力のあるロッテ、先発投手陣が安定している
楽天は今年もAクラス入りが固いと思います。一方、オリックスは4位予想。下位打線を見ると得点力に不安が残ります。抑えの
平野佳寿もベテランになり、昨季同様の活躍ができるか計算ができません。ソフトバンクはレギュラー陣の高齢化もあり、打線に以前のような怖さを感じません。投手陣は豊富ですが、楽天、オリックスに比べ、少し力が落ちるのかなと思います。
【予想順位】 1位 西武
2位 ロッテ
3位 楽天
4位 オリックス
5位 ソフトバンク
6位 日本ハム
PROFILE 真中満/まなか・みつる●1993〜2008年ヤクルト。俊足巧打の外野手で、07年にはシーズン代打最多安打(31)の日本記録を樹立。15〜17年にはヤクルト監督。
藪恵壹「佐々木朗の成長でMが最有力に」
2年連続2位となり、戦力的にも充実、
井口資仁監督も今年に懸けていると思います。投手陣もそろってきました。佐々木朗希がすごいことになっていますので、彼が勝てばチームが勢いに乗ると思います。そして捕手の
松川虎生がいいですね。捕手が課題のチームで、一軍で60試合くらいマスクをかぶるようだといい流れになるでしょう。
楽天は今年こそ先発陣がしっかり投げてくれるでしょう。問題は
松井裕樹がケガをしたときの代わりとなる投手をつくれるかです。
オリックスはチームとしては非常にバランスが取れていますが、上位2チームよりやや劣るのでこの順位で。ソフトバンクは戦力の入れ替え時期で厳しい。西武は隅田知一郎が素晴らしいですが、先発の枚数が足りない。日本ハムも全体の戦力が落ちますので厳しいですね。
【予想順位】 1位 ロッテ
2位 楽天
3位 オリックス
4位 ソフトバンク
5位 西武
6位 日本ハム
PROFILE 藪恵壹/やぶ・けいいち●1994〜2004年
阪神、05〜08年アスレチックスほか、10年楽天。1年目に9勝を挙げ新人王。以後エースとして活躍した。11年から3年間阪神のコーチ。
井端弘和「Mは高位安定に佐々木朗が上積み」
ロッテは2年連続で2位と安定感がありますし、選手たちが勝ち方を知ってきたなと思います。そこに佐々木朗希が上積みになる。貯金を2ケタしてくれれば、昨年からの単純計算でも優勝が狙えると思います。続く楽天も・・・
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