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チームスワローズ 連覇への挑戦

2015年優勝監督 真中満(野球解説者)が語るヤクルトV2への条件 延長12回制は追い風になる!? 「奥川恭伸と山田哲人が投打のキーマン」

 

日本一の勢いそのままにとはいかず、オープン戦では打線のつながりに欠け、得点が奪えない試合も多かった。しかし、「心配は不要」と言うのは2015年に監督としてリーグ優勝へと導いた真中満氏。連覇を目指すヤクルトの戦力状況を聞いた。
取材・構成=小林篤 写真=BBM

日本シリーズで好投した高橋奎二。先発の柱として活躍が求められる


総合力はリーグ随一


 先発投手陣の層の厚さが一番の強みです。昨季終盤に伸びてきた奥川恭伸、高橋奎二、原樹理は今年も期待ができます。小川泰弘石川雅規を五番手、六番手に配置するくらいになれば、試合の計算もしやすく展開的にも楽でしょう。ほかには高梨裕稔金久保優斗もいて、ケガや不調で離脱者が出てもその穴をカバーできます。新助っ人のスアレスコールは未知数ですが、2年目のサイスニードはかなり戦力になってくれるでしょう。昨年はシーズン序盤こそ制球を乱す場面がありましたが、終盤は制球も安定しており、力のある球を投げ、9月11日以降は負けなしでした(下表参照)。

 野手は昨年と同じメンバーがそろい、つながりのある打線です。オープン戦序盤は元気がありませんでしたが、徐々に状態は上がっているので心配は不要です。カギとなるのはオスナサンタナ塩見泰隆の3人。山田哲人村上宗隆は実績もありますし、体調も良い。ある程度の計算はできますので、その周りを打つ選手が今季も良い成績を残せるかどうかですね。ほかのセ・リーグ5球団と比べても投打のバランスが非常に良く、総合力は一番だと思います。

 唯一不安なのは中継ぎ陣です。昨季は勝ちパターンの・・・

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