「財を遺(のこ)すは下、仕事を遺すは中、人を遺すを上とする」もともとは明治時代の政治家・後藤新平の言葉だったが、プロ4球団を率い、5度の優勝、3度の日本一に導いた野村克也氏がずっと大事に使い続け、また、自らに問い続けた言葉でもある。現役指揮官も最初から監督だったわけではない。たくさんの恩師に導かれて今がある。 ※年齢は2022年満年齢、監督通算は一軍のみ2021年終了時、円グラフはその指揮官にどの監督がどのくらい影響を与えたか、あくまで編集部が考えたもの。「その他」には、ほかの指揮官の影響に加え、その監督独自のものを含む 【セ・リーグ編】はこちら 中嶋聡監督[オリックス/53歳]
監督歴/オリックス[2020途※、21〜]、オリックス二軍[19〜20途]、監督通算成績/99勝90敗21分け
現役時代の所属/阪急・オリックス[1987〜97]、西武[1998〜02]、横浜[03]、日本ハム[04〜15]
※20年はシーズン途中から監督代行、通算成績は監督代行も含む
“いいとこ取り”で固定概念はなし 昨年のCSでバスターを決行するなど奇策を見せるたび「えっ? やったらダメなん?」と言う
中嶋聡監督に固定概念はない。根底にあるのが、NPB最長タイとなる一軍実働29年間を過ごした現役時代の指揮官だ。入団時の阪急・
上田利治監督の基本を体に染み込ませる反復練習、オリックス時代には“マジック”と称された
仰木彬監督の“日替わりオーダー”に、日本ハムでは
栗山英樹監督の選手を信じて起用し続ける信念と多彩なタイプの指揮官の下で捕手としてプレーし、就任会見時には「いいところをひっくるめて、取ってやろうかという感じですね」と口にしていた。16年にはアメリカにコーチ留学した経験もある中嶋監督にとって、指導や采配に“常識”はない。
井口資仁監督[ロッテ/48歳]
日米で得た「鍛錬」と「小技」の重要性 キャンプでの振り込み量が増し、
井口資仁監督に水を向ければ「いやいや、僕らのとき、(
王貞治監督の)ホークスは・・・
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