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2022ルーキー最新事情

次なる新戦力は誰だ!? 球団別ルーキーの現在地【日本ハム・楽天・ソフトバンク】

 

ここからは各球団のルーキーたちの現在地を確認していこう。まだ序盤戦だが誰がチームの新たな力になっていくのか。
※各球団の表は支配下のみ、丸数字はドラフト順位
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日本ハム・ドラ8北山が抑えで3勝高卒新人も実戦デビュー


北山亘基[投手]


 ドラフト8位指名で釣り上げた右腕は、なかなかの怪魚だったようだ。北山亘基が最初にその魚影を水面下にさらしたのが、キャンプ第3クールの打撃投手でのこと。主力を相手にしたフリー打撃で、ストレートのみの投球ながらほとんど打球を前に飛ばさせることなく、スピンの効いたボールで空振りも奪った。最速156キロをマークする直球を首脳陣が放っておくはずもなく、落差のあるカーブ、低めに制球されるフォークで、オープン戦5試合で0勝0敗2セーブ、防御率0.00とクローザー候補に名前が挙がるようになった。

 そんな飛ぶ鳥を落とす勢いの右腕をBIGBOSSは、開幕投手に指名するサプライズ。北山も期待に応え、2回無失点と大役を果たした。その後は、クローザーに定着。4月6日のロッテ戦(札幌ドーム)ではチームのサヨナラ勝ちを呼び込む投球でプロ初白星。12日の西武戦(ベルーナ)では初セーブを挙げ、ここまで7試合で3勝1ホールド1セーブ、防御率0.00と安定感を誇っている。北山を中心とした勝ちパターンが確立されれば、苦戦が続く日本ハム浮上の起点となる可能性はある。また、左腕の長谷川威展も一軍登板を果たしている。

 キャンプでは上川畑大悟水野達稀の内野手2人が一軍スタートで高い評価を集めた。しかし、上川畑は右ヒザ外傷性骨挫傷で離脱し、現在はリハビリに専念する。一方の水野は九番・遊撃で開幕スタメンの座を勝ち取った。しかし、高い守備力と合わせてオープン戦で披露したパンチ力のある打撃は影を潜め、ファームで再調整が命じられた。

 そのファームの本拠地である鎌ケ谷では、育成に主眼が置かれた高卒ルーキーたちが順調にイースタン・リーグで経験を重ねている。中でもドラフト2位の有薗直輝は・・・

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