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佐々岡采配のココに注目!? 解説者の視点・達川光男(野球解説者)「固定観念を捨てた選手起用、柔軟性、佐々岡監督の『違い』が見えるね」

 

球団記録に並ぶ開幕6連勝を飾るなど開幕ダッシュに成功。2016年からのリーグ3連覇以来となる優勝に向け、絶好のスタートを切った赤ヘル軍団。この勢いをもたらした、達川氏が見る指揮官の采配の変化とは。
取材・構成=杉浦多夢 写真=BBM

佐々岡監督の変化と進化がチームの快進撃を呼び込んだ要因の一つだ


監督3年目で投手陣を確立


 今季のここまでの戦いを見ていると、これまで以上に佐々岡真司監督の「色」が出ている。采配も用兵も落ち着いているし、それが快進撃のひとつの要因になっているね。

 まずは投手出身の監督らしく先発ピッチャーをしっかり確立した。大瀬良大地九里亜蓮森下暢仁の3人に床田寛樹が加わって「4本柱」になった。これは大きい。先発ローテの6人というのは3人が貯金をつくってくれれば計算が立つのよ。例えばそれぞれ10勝5敗でいってくれれば貯金15。残りの3人は5割で御の字、あとはリリーフ陣がちょっと勝ち星を挙げてくれれば貯金20となって優勝が見えてくる。今のチームは貯金できるピッチャーが4人おるということ。床田は昨年9月の月間MVPで自信をつけたし、右打者の外、左打者の内のコントロールが良くなり、力感はないけど球が伸びる投げ方を覚えたんで、わしは最初から床田が一番やると思っていたよ。

 先発陣ほどではないけどリリーフ陣も悪くない。やっぱり中崎翔太が戻ってきたのが大きい。3連覇のときのクローザーだから戦力としてはもう少し活躍してほしいし、これから良くなると思うけど、それ以上に「ブルペンのリーダー」としての存在感がすごいね。聞くところによると・・・

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