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甦る強竜魂

<徹底検証>立浪ドラゴンズの研究 冷静なる新監督の理想と現実【後編〜走塁・打撃〜】

 

チーム再建を託された立浪和義監督の下、ドラゴンズの2022年の戦いが繰り広げられている。開幕して1カ月を経過したところでの収穫と課題、その現状を立浪監督のコメントを交えながら、投手、捕手、守備、走塁、打撃の5項目を前編と後編に分けて探ってみる。
写真=BBM
【前編】はこちら

【4.走塁】高まった意識と意欲 スピードでチームに勢いを


ビシエド/悩める四番。立浪監督は打撃フォームを指摘するが、「2、3日すると戻ってしまう」と頭を抱える。快音が戻るのはいつになるのか


 三塁コーチャーを務めるのは今季から新たに加わった大西崇之外野守備走塁コーチだ。現役時代の2005年以来、巨人や侍ジャパンのコーチを経て16年ぶりの古巣復帰。その大西コーチが積極走塁を促し、チーム全体に1つでも先の塁を狙う意識を植え付けている。

石川昂弥/今季のドラゴンズ打線のキーマン。求められているのはチームを勝利に導く一撃。20本塁打が今季の目標


 その象徴的な試合が4月24日の巨人戦(バンテリン)だ。左翼を守るウォーカーの隙を突いた“レフト前の二塁打”が2本。打ったのは足が速いとは言えないアリエルと木下。石川昂と京田も連続三塁打と果敢に三塁を狙った。序盤の5点差ビハインドを足攻めで引っ繰り返した胸のすく逆転勝利だった。5月1日の広島戦(バンテリン)では3点リードの8回、無死満塁から木下が右犠飛。三走・高松渡の生還は当然にしろ、二走・平田良介も三塁を陥れた。右翼の堂林翔太が本塁へ投げたのを見ての好スタートだった。

 もちろん盗塁もある。その前日の4月30日の同カードでは5回までに3盗塁。岡林が・・・

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