本来の形とはほど遠い。昨季のリーグ優勝の一因に挙げられる“福宗正杉”と呼ばれた一〜四番の並びを組めた試合は開幕戦を含めて5試合のみ。二番・宗佑磨は勝負強さを買われて五番起用などもあったが、4月8日に新型コロナの陽性反応を受けて離脱。さらに四番・杉本裕太郎も開幕から不振に陥り4月1日に四番から外れて10日にはスタメン落ち。下位打線でスタメン復帰し26日にマルチ安打と復調の兆しも、翌27日に新型コロナ陽性反応で離脱と主砲を欠いた打線は勢いに乗れない。

　追い討ちをかけるようにリードオフマンの福田周平も29日に新型コロナ陽性反応で登録を抹消され、“吉田正尚頼み”の打線で苦戦を強いられている。2年連続首位打者の背番号7は4月末から調子を上げて打率3割超を維持するのはさすがだが、徹底マークに遭って早くも26四球と勝負を避けられるケースも増えるばかり。前後を打つ打者の存在が得点力を左右するのは明白だ。

　Ｔ-岡田も・・・