今季の新助っ人以外の外国人は39人。インタビューに答えてくれたマクガフ(ヤクルト)とY.グラシアル(ソフトバンク)以外の37人の活躍ぶりを名鑑として一気に紹介しよう。2年以上在籍している球団が一人もいないところもあるなど、読めば意外な事実が見えてくるかも……。
写真=BBM
※成績と年齢は5月15日現在、在籍年数は支配下年数
※Eはイースタン成績、Wはウエスタン成績

【10年目】チェン・ウェイン[阪神/投手]

2022年成績 W3試合0勝1敗0S、10回6振5自責、防4.50
NPB通算 133試合37勝33敗1S14H、686回541振198自責、防2.60

左腕のタイワン・エキスプレス
　台湾の体育大のときに中日にスカウトされ入団。2005年に一軍で初セーブを挙げる。07年に育成選手となり左ヒジを手術。08年に支配下となり先発として10年には13勝を挙げて中日黄金期の先発左腕として、12年からメジャーに挑戦。20年途中にロッテと契約。21年からは阪神へ移籍。現在はケガの影響もあり二軍で調整中。今季NPB10年目を迎えもう一度一軍の先発として輝くつもりだ。(写真は2021年)

【9年目】A.デスパイネ[ソフトバンク/外野手]

2022年成績 W20試合9安打2本塁打6打点0盗塁、打率.161
NPB通算 769試合706安打170本塁打505打点3盗塁、打率.263

パワー全開で放つ一発は「いいね！」
　国内リーグでも数々の記録を打ち立てた“キューバの大砲”は、NPBでもパワフルな打撃を披露。2017年にはロッテからソフトバンクに移籍し、リーグ優勝&日本一に貢献、自身も本塁打王と打点王の2冠を獲得した。ホームラン後にベンチ前で見せるパフォーマンス(写真)や「デスパ、いいね！」の掛け声など、キャラクターも魅力的。ここ数年はケガか不振に悩まされることもあったが、ここぞの爆発力は健在だ。

【8年目】Z.ウィーラー[巨人/内野手]

2022年成績 13試合4安打1本塁打2打点0盗塁、打率.160
NPB通算 828試合733安打134本塁打439打点22盗塁、打率.263
移籍で復活のムードメーカー
　開幕一軍を逃した楽天6年目の2020年途中に電撃トレードで加入すると、見事に復活。移籍2年目の昨季は22試合連続安打、得点圏打率.346と新外国人が軒並み評判倒れに終わる中で打線を支えた。だが今季は新助っ人のA.ウォーカーとの左翼&外国人枠争いに敗れて二軍暮らしが続いている。野球には真摯でありながらムードメーカーでもあるだけに、これからその力が必要となるときが訪れるはずだ。

【8年目】レアード[ロッテ/内野手]

2022年成績 37試合28安打4本塁打18打点0盗塁、打率.209
NPB通算 894試合786安打202本塁打566打点1盗塁、打率.243
ファンの心をつかむ“スシボーイ”
　そのパフォーマンスはすっかり定着した。日本ハム時代から本塁打後に披露している好物・スシを握る“スシパフォーマンス”だ。2019年にロッテ移籍後も・・・