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躍進の黄金世代

2001年世代の現在地 S奥川恭伸、B宮城大弥、D石川昂弥

 

球団の未来を担う顔がズラリと並ぶ。経験を積みつつ主力として一軍舞台で結果を残している高卒3年目。同世代へのライバル心も胸に秘め、さらなる飛躍へ腕を磨く。
※成績は5月19日時点

ヤクルト・奥川恭伸 再び目標へ


22年成績/1試合、0勝0敗0S0H、防御率2.25
通算成績/20試合、9勝5敗0S0H、防御率3.57

 想定外の展開だった。3月29日の巨人戦(神宮)、今季初登板の奥川恭伸は、本拠地開幕戦の先発マウンドを任されていた。序盤3回を危なげなく抑えるも、4回に岡本和真にソロ本塁打を浴び、試合は1対1の同点に。続く5回のマウンド、そこに奥川の姿はなかった。4回53球1失点。まさかの緊急降板だった。

 翌30日には登録を抹消。状態は上半身のコンディション不良だった。高津臣吾監督は「(登録)抹消は予定どおりだったんですけど、そのあとは予定どおりとはいかなかった」とまさかの事態を受け止めるしかなかった。思わぬ形での離脱だが、これまでの姿を見れば、大きくなって帰ってくると信じることができる。

 星稜高からドラフト1位で入団した2020年。高卒ながら「即戦力右腕」の期待が集まったが、右肩痛、右ヒジ痛の影響もあり、一軍登板はシーズン最終戦の1試合のみ。3回途中5失点の内容だった。散々な投球にも、ケガ明けによる実戦不足を指摘し「当然の結果。もっとやれる」と分析していた。

 そして昨季、その言葉どおり躍動した。フォームを改良し、シーズン9勝。CSファイナルステージ初戦で完封勝利、日本シリーズ初戦でも好投し、日本一の立役者に。ケガを乗り越え、ドラフト指名会見時に掲げた「勝てる投手になる」という目標を達成した。

 飛躍の源は・・・

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