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2022魅惑のスタジアム 12球団本拠地ガイド

【福岡PayPayドーム】周辺含めて非日常で革新的

 

新型コロナ対策の入場制限が緩和されスタジアムに熱気が戻ってきた。スポーツ観戦の醍醐味は、ライブ体験に尽きる。エースが気合いを吐き出しながら、ミットに投げ込む剛速球。四番打者がたたいた乾いた打球音。スタンドからの手拍子や拍手。どれも球場を訪れないと味わうことのできない、貴重な体験だ。過去2年、コロナ禍であっても12球団の本拠地は、新たなファンを迎えるために進化してきた。今号は「球場特集」として、スタジアムの魅力をお届けする。さあ、野球場に足を運ぼう!

福岡PayPayドーム


 “世界一”のボールパークを目指して──。チームとともに、日々進化を遂げている。

 玄界灘を臨む絶好のロケーションに建てられた、東京ドームに次ぐ日本で2番目のドーム球場は、総事業費760億円をかけ、1993年のシーズン開幕前に誕生した。古代ローマのコロシアムをモチーフとし、コンパスで描いたかのような真円形。この円形の建物で、可動式屋根の重量を均等に支えることができているのだという。

 その日本初の開閉式屋根が最大の特徴で、地上7階(最高部高さ地上84メートル)、屋根の直径は約212メートルと、日本最大級のスケールを誇る。同じ大きさ・形の3枚のうち2枚が左右へ旋回移動、約20分間で開閉可能。屋根間には1.7メートルずつの隙間があり、通常はゴム製のエアチューブ(アクティブシール)を膨らませて雨風を防ぐ。ルーフオープンの条件は、降水確率30%以下および屋根上空10メートル部分の管理風速が10メートル以下で、チームが勝利した場合や年に数回開催される「ルーフオープンデー」のみ。特に「ルーフオープンデー」は、ドームにいながら自然の風なども感じることができ、いつもとは違った雰囲気だ。

12球団で唯一!開閉式の屋根はPayPayドーム最大の特徴だ


 来場者にさまざまな楽しみ方を提案すべく、多彩なシートを設置しているのも魅力の一つと言える。グラウンドレベルに位置し、選手のプレーをより近い距離で堪能できる「コカ・コーラシート」や、女性限定のピンク色が映える「タカガールシート」。2021年に新設、今年リニューアルした「ホークスラグジュアリーシート」は、従来のスタンド席に比べて約7センチ広く、ゆったりとしたつくりに。席種によって、それぞれ違った特別感が味わえるのも、ファンにはたまらない。

 福岡移転30周年を迎えた19年に行われた大規模改修では・・・

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