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2022魅惑のスタジアム 12球団本拠地ガイド

【京セラドーム大阪】臨場感あふれる真円形ドーム

 

新型コロナ対策の入場制限が緩和されスタジアムに熱気が戻ってきた。スポーツ観戦の醍醐味は、ライブ体験に尽きる。エースが気合いを吐き出しながら、ミットに投げ込む剛速球。四番打者がたたいた乾いた打球音。スタンドからの手拍子や拍手。どれも球場を訪れないと味わうことのできない、貴重な体験だ。過去2年、コロナ禍であっても12球団の本拠地は、新たなファンを迎えるために進化してきた。今号は「球場特集」として、スタジアムの魅力をお届けする。さあ、野球場に足を運ぼう!

京セラドーム大阪


 東京、福岡に続く日本3つ目のドーム球場として誕生したのは1997年のこと。近鉄バファローズが藤井寺球場から移転して本拠地とし、2005年にオリックス・ブルーウェーブと合併して誕生したオリックス・バファローズが、現在も本拠地に構えている。

 完成当時は、宇宙船を連想させる流線型の外観から“たこ焼きドーム”の愛称もあったが、多彩な変貌を遂げた今では充実の施設が話題を呼んでいる。2階の『スカイスタジアムモール』のレストランで食事をしながらの観戦で“食”も楽しめ、10年に『フィールドシート(現・大商大シート)』を設けて臨場感あふれる観戦も可能に。16年には『食事付きの中央特別席』を新設。ビュッフェスタイルで食事を楽しみつつ、さらにテーブル席もあるなど家族でゆっくりと野球を楽しめ、席はバックネット裏と、ぜい沢なひと時を演出している。

 6つのリングから成る独特の天井も大きな特徴だ。高く上がった打球が、このリングにひっかかることもあるが、単なるデザイン設計ではなく、コンサートなどで使用する際に音響効果を高めるための『スーパーリングシステム』で、用途に応じて72〜36メートルまで自在に高さを調整できるもの。ただ、現在は使用しておらず、高さ60メートルで固定されている。また、スタンドが真円形なのも特徴で、すべての席が球場の中心である二塁のやや後方に向いており、ファウルグラウンドも狭く客席からグラウンドも近い。迫力あるプレーを間近で楽しめるのもファンにはたまらない。

流線型のユニークな外観は宇宙船のよう。開場当初は“たこ焼きドーム”とも


 球場サイズは両翼100メートル、中堅122メートルに加えてフェンスも高いものの、選手からは・・・

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