週刊ベースボールONLINE

2022魅惑のスタジアム 12球団ファーム球場

<Farm Stadium TOPICS>“新・虎の穴”が街のシンボルへ

 

一軍の本拠地のほかに忘れてならないのが若手らが練習に明け暮れるファーム球場の存在だ。二軍全球場の紹介と、気になる話題を掘り下げる。

総工費はおよそ100億円。尼崎市とタッグを組み2025年の移転を目指す[画像提供=阪神球団]


阪神タイガースファーム施設(二軍本拠地) 2025年、尼崎市への移転が正式に決定


 ガラが悪い、怖いというネガティブなイメージがあった兵庫県尼崎市。淀川を挟み大阪府に隣接。西には甲子園球場のある西宮市がある。その尼崎の印象が最近ガラッと変化し、住みやすい街ランキング上位となっている。

 これは2013年から始まった「あまらぶ」シティプロモーションによる影響が大きい。尼崎市は、市全体のイメージアップにつながる取り組みを行ってきた。さらに南部地域活性化計画を立案する中で、小田南公園内に阪神タイガースファーム施設を誘致することに。阪神側も21年5月に尼崎市から正式に申入れを受けたことを発表し、移転へと動き出した。同12月に尼崎市議会でこの案に対し、議決を得たことで正式に移転が決定した。阪神ファーム施設は25年12月のオープンを目指すことになったのだ。

 場所は阪神本線の大物駅。尼崎駅より1駅大阪寄りの駅で、そこから徒歩3分という好立地だ。電車両の中からでも、公園を見られることができるほど近い場所になる。現在使用中の鳴尾浜は、甲子園駅からバスで約20分の場所で、交通の便はそこまでいいとは言えないだけに、移転後はより多くのファンが足を運ぶことになりそうだ。

 新施設には、阪神タイガース球場(仮称)、室内練習場、選手寮兼クラブハウスが建設される予定だ。野球場は・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング