12球団本拠地球場で趣向を凝らした座席が設置されるようになったが、特にベルーナドームは充実している。中でもブルペンを“体感”できるシートは唯一無二の魅力が詰まっていると言えるだろう。
写真=山口高明

投手の表情を間近で見られる

　昨年3月に改修計画が完了したベルーナドーム。飲食店舗、グッズショップ、遊具施設、プレミアムラウンジなど施設が拡充されたが、その中でも目玉は多種多様な座席が新設されたことだ。特に他の球場にはなく、“ベルーナドームならでは”の座席は、『ブルペンかぶりつきシート』だろう。ベルーナドームはブルペンが球場内にある数少ないスタジアムだ。一、三塁側のブルペンエリアを覆うように設置された同シート。試合前には先発投手が、試合中には中継ぎ投手が、それぞれマウンドに上がる前の最終準備をブルペンで行うが、マウンドとはまた違った表情を見ることができる。登板までブルペンで過ごす時間の中で投手のさまざまな動きや、度肝を抜くような剛球を「かぶりついて」楽しめるシートは投手ファンにとってはたまらない！

　また、同シートはツインシートで、長時間座っても蒸れにくい人工皮革を採用。シート前方には200ミリのカウンターも設置しているので食事や飲み物を置くことができ、快適な試合観戦も可能だ。

　さらに・・・