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逆襲の犬鷲 頂点への決意 SPECIAL INTERVIEW[新戦力編]

楽天・西川遥輝インタビュー 再加速を期すリードオフマン「(盗塁が)アウトになる理由をしっかり詰めていけば、成功率は高まるはず」

 

思いもよらぬ通達により日本ハムを退団し、新天地となったのは同一リーグの楽天だった。一番打者としての打撃や塁上のスピードのみならず、チームにプラスの要素をもたらしている。打撃が低迷する現在は我慢の時期。チームのために身を粉にして働くスタンスに変わりはない。
取材・構成=阿部ちはる 写真=井沢雄一郎、BBM

長打力も見せた序盤戦。新天地での戦いが、西川自身に新たな境地をもたらした


全力の姿を見せる


 楽天の開幕ダッシュ、そして球団新記録となる11連勝を後押ししたのは間違いなく西川遥輝だ。開幕直後から打って走って、攻めのスタイルを貫いた成果が今季の楽天の怖さにつながっている。西川が塁に出れば「走ってくる」あるいは「得点につながる」という事実が相手バッテリーのプレッシャーとなり、自然と自分たちの戦いに持ち込むことができた。背番号6の活躍なくして、9年ぶりの優勝は厳しいだろう。

──自身初の月間MVP(3、4月度)を獲得するなど、個人としてもチームとしてもスタートダッシュに成功しました。納得のいく序盤戦となったのではないでしょうか。

西川 4月はすごくよかったのですが、5月に入ってあまり活躍できていないのでちょっとモヤモヤしていますね。

──序盤戦の活躍もあり、相手バッテリーからの警戒にもつながっているでは。

西川 うーん。自分自身の状態だと思いますね。チームが変わったからという特別な疲労感を感じているわけでもないですし。1年間ずっといい状態を維持できるわけではないので、今はよくない時期なのかなと思います。

──序盤戦で積極的に盗塁したこともあり、西川選手が塁上にいるだけで相手バッテリーは警戒し、次の打者にも好影響を与えていると思います。これは西川選手が開幕前から意識していたことの一つなのでしょうか。

西川 そうですね。そういった考え方がチームに浸透していけばいいなとは思っています。

──チーム盗塁数の少なさは例年課題の一つに挙げられているだけに、西川選手の存在がチームの意識を変化させているように思います。

西川(盗塁への意識は)僕自身もあると思いますが、楽天ではそこに目を向けていた選手が少なかっただけなのかなと。盗塁できる選手は数多くいると思うので、そこに目を向ける選手が増えていけば、さらにチーム盗塁数は上がっていくと思います。

──積極的に盗塁を仕掛けると失敗も増えてしまいます。それが次のチャレンジに影響することはあるのでしょうか。

西川 ありますね。失敗が増えると・・・

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