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12球団投手力診断【セ・リーグ編】

 

セ・パともに「投高打低」と言われる今季。果たして12球団の投手陣は想定どおりの活躍をしているのか、それとも誤算まみれか──。今回は球団別に整理してみたい。
【パ・リーグ編はこちら】
※情報は6月5日現在

ヤクルト・首位快走を支える鉄壁のリリーフ陣


[総合]A→[先発]B→[リリーフ]A

9登板連続ホールドを記録するなど、勝利の方程式の一員として好投を続ける今野


 6回終了時点でリードしていれば勝率.960(24勝1敗)。先発投手の平均投球回数が5.63回であることからも、リリーフ陣が首位快走に大きく貢献していることが分かる。15試合以上登板の投手9人は皆、防御率3点未満。特に勝ちパターンでは、今野龍太が防御率0.56、田口麗斗が0.00、クローザーのマクガフが0.78と圧巻の数字が並ぶ。打球直撃で1カ月戦列を離れていた清水昇も5月17日の阪神戦(神宮)で復帰し、リリーフ陣はさらに強固になった。

 また、リーグトップのリリーフ防御率2.02が示すとおり、劣勢の場面で登板する投手も力投。木澤尚文大西広樹コールらが簡単に失点しないことが、終盤の逆転劇につながっている。

 リリーフ陣の成績には劣るが、先発陣も安定。特に小川泰弘は、5月3日の阪神戦(甲子園)で今季初勝利を完封で決めると、その後の登板4試合すべてでハイクオリティースタート(HQS)を達成。チームで唯一の規定投球回に到達し、防御率2.34でリーグ3位に躍り出た。

 定期的に登板間隔を空けるため、高橋奎二サイスニード高梨裕稔原樹理は先発ローテを任されているが規定投球回には達していない。42歳の石川雅規は中10日程度の間隔で起用し、防御率2.76と安定。ここに故障で二軍調整中の奥川恭伸が加われば、さらにゆとりある先発ローテを組むことができる。

 懸念点を挙げるとすればリリーフ陣の疲労面か。打線の低調で接戦が続けば、昨季60試合以上登板の今野、清水、マクガフの負担がさらに増える。好調を維持し続けるためにも打線の援護で投手陣を支えたい。

巨人・先発・リリーフとも不安要素が満載


[総合]C→[先発]C→[リリーフ]B
 チーム防御率3.43こそリーグ4位だが失点はワースト。投手陣は各所で不安要素がある。

 先発陣は不調がささやかれながらもリーグトップタイの6勝を挙げている菅野智之、同じく6勝の戸郷翔征を軸としながら、6枚を固定するのではなく流動的な起用だ。外国人はM.シューメーカーC.C.メルセデスにM.アンドリースも初登板で6回無失点と好投。外国人枠の絡みもあり、3人をローテーションさせていくことになる。

 トミー・ジョン手術明けの山崎伊織は登板間隔を空けながらの起用で、ドラ3新人の赤星優志高橋優貴らを合間に挟みつつ、育成から再昇格した横川凱に初登板初先発のチャンスを与えたように、7〜8人+αで回す変則的な先発ローテがこれからも続いていきそうだ。

 しかし若手先発陣は好不調の波が激しく、早い回につかまって中継ぎ陣に負担をかけるシーンが目につく。235得点に対して239失点と失点のほうが多いのも負けるときは大敗を喫している証拠で、開幕直後に見せていたチームとしての粘り強さは完全に影を潜めている。

 リリーフ陣はドライチ右腕の大勢が20セーブと盤石の守護神に収まったのはうれしい誤算だが・・・

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