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逆襲の犬鷲 頂点への決意 SPECIAL INTERVIEW[生え抜き編]

楽天・則本昂大インタビュー 勝利にこだわる魂のエース 「勝敗は時の運。少しでも勝てるチャンスを増やせるように」

 

移籍選手で主力を形成するチームにあって、生え抜きエースとしての存在感をしっかりと発揮している。入団1年目にいきなり15勝をマークして球団初のリーグ優勝、日本一に貢献した右腕は、節目となる10年目のシーズンに2度目の歓喜を渇望する。
取材・構成=阿部ちはる 写真=井沢雄一郎

ベテランの域に足を踏み入れようとしているが、強い気持ちで打者に立ち向かう姿勢は変わらない


自分らしさはこれから


 田中将大岸孝之涌井秀章(5月19日にケガで離脱)ら実績ある投手陣が多くいる楽天において、それでも則本昂大にはエースの風格が漂う。11連勝後の連敗を4で止めたのも、ホームでの連敗を7で止めたのも、やはりこの右腕だった。チームが下を向きそうなときほど、気迫あふれるピッチングを見せ、チームを鼓舞する。9年ぶりの優勝にはやはり、この男が欠かせないだろう。

──5月15日の西武戦(ベルーナ)では7回1失点(自責0)、5月29日のヤクルト戦(楽天生命パーク)では8回無失点と、ともに110球以上の熱投でチームの連敗をストップさせました。連敗しているときに意識していることはあったのでしょうか。

則本 どうしても止めてやろうと、すごく思っていたわけではなかったですね。ただ、今のローテーション的に、金曜・瀧中(瀧中瞭太)、土曜・早川(早川隆久)で僕なので、若い投手が打ち込まれて負けたり、頑張ってはいるけど、終盤にひっくり返されるという試合が続いていて。ピッチャーの仲間として悔しい負け方をしていたので、なんとか一矢を報いたいと言いますか、そういう気持ちは持っていましたね。連敗はもちろん止めたいのですが、勝敗は時の運。とりあえず少しでもチームが勝てるチャンスを増やせるようにという思いで投げています。

──気合いの入った登板が続いていますが、意外にもここまで2ケタ奪三振をマークした試合はありません。

則本 取りにいってないわけではないのですが、今年はあまり取れてないですね。でも結果として勝ちがついてきたり、試合をうまくつくれたりできてはいるので今はこの状態でいいのかなと。これから体が100パーセントの状態になったときに三振が取れるようになっていればそれはそれでいいですし、もしそこで取れなくてもあまりこだわりなくやっていけたらいいかなと思っています。

──ヤクルト戦のあとには「ようやく体が仕上がってきた」と話していましたが、やはりオープン戦で痛めた足首、そして新型コロナウイルス感染の影響による調整の難しさもあったのですね。

則本 開幕戦はそれほど悪くはなかったのですが、そのあと新型コロナウイルスに感染してしまい、練習もまともにできない日が続いて、出力的な部分で納得がいかないところがすごくありました。今でもまだ途中という感じではあるのですが、ようやく自分が投げる普段の状態に近づいてきたかなという感じです。

──1週間ほど体が動かせなかった、と。

則本 体がしんどくて動かすことができませんでした。また、熱が出てしまうと筋肉への影響も大きく、そこに体を動かせない状態というのが重なってしまったので、それを戻すのに時間がかかっているという感じです。

──まだ万全の状態ではない。

則本 例年のようにとはまだいかないですね。ただ・・・

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