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勝利の使者 クローザー徹底考察

クローザー年代記 1970年代 大エースのフル回転からリリーフ専門の時代へ。セーブのタイトルが誕生し江夏豊の活躍で抑えに光

 

ここからはクローザーの歴史を年代ごとに振り返っていこう。セーブが公式記録となったのが1974年。投手の分業化が進むとともに、抑え投手の役割も徐々に変化していった。

江夏豊(67-84[阪神-南海-広島-日本ハム-西武])

829試合、206勝158敗193S2987奪三振、防御率2.49


投手分業制の流れとリリーフエースの登場


 1960年、アメリカのスポーツ雑誌『スポーティングニュース』が独自に「セーブ+救援勝利=セーブポイント」を集計し、「ファイアマン賞」として表彰。好評を博したことで71年にMLBがこれを正式に採用し、NPBもあとを追って74年に公式記録として導入された。

 かつてはチームの大エースが先発に救援にフル回転するのが当たり前だった。チームがリードして終盤を迎えると、監督たちは惜し気もなく大エースを登板させて勝利をつかみにいった。しかし、時を同じくした60年代に日本でも投手分業制の萌芽が生まれる。大きなトピックだったのが・・・

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