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高校野球ライバル物語 CLOSE-UP

【大阪府】『大阪桐蔭』と『履正社』の両横綱ドラマ多き全国レベルの超激戦区

 

甲子園への道は険しく簡単なものではない。ここからは21世紀以降、熾烈(しれつ)を極める4つの府県のライバル関係をクローズアップ。筆頭は14度の夏の甲子園制覇を誇る大阪府。2つの横綱のライバル関係も熱を増す。
写真=BBM

2017年夏の府大会準決勝は同年春のセンバツ決勝の再戦に。またも大阪桐蔭高が宿敵・履正社高を下すと全国の頂へ。試合後には、履正社高・安田尚憲[写真右、現ロッテ]が大阪桐蔭高に思いを託す一幕も


驚異の底力


 戦前は浪華商(浪商高→現・大体大浪商高)、1980年代に入ると、桑田真澄清原和博(ともに元巨人ほか)の“KKコンビ”を擁したPL学園高と、一時代を築くチームが君臨。大阪府勢の夏の甲子園優勝回数は全国最多の14度を数え、高校球界の中心的存在とも言えるが、その勢力図も時代ともに移り変わってきた。

 転換期は2000年代。PL学園高の不祥事などもあり、力をつけていったのが大阪桐蔭高だ。夏の大阪初制覇は1991年で、甲子園初出場初優勝の偉業を成し遂げたが、本格的に勢力を増してきたのは、98年秋に西谷浩一監督が就任してから。11年ぶりの出場となった02年こそ初戦敗退も、05年夏は四番・平田良介(現中日)、1年生ながら五番に座った中田翔(現巨人)、エース左腕・辻内崇伸(元巨人)らを擁して甲子園4強。08年夏には浅村栄斗(現楽天)を一番に置いた強力打線で2度目の全国制覇を成し遂げ、14年には・・・

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