参加約150校と全国でも有数の激戦区は、21世紀に入り私学全盛の時代へ。やがて“2つの王者”が互いに力をつけ、県内をリード。ライバル関係は年を重ねるごとに熾烈を極めている。 写真=BBM 埼玉をけん引する浦和学院高と花咲徳栄高。勝負の夏を迎えるまでの秋、春と幾度も対戦を重ねている[写真は2018年の春。背番号8は今秋ドラフト候補にも挙がる現早大・蛭間拓哉]
絶対王者を倒すべく
浦和学院高の名を轟かせたのは1980年代のこと。上尾高を22年間率いて6度の甲子園出場に導いた
野本喜一郎監督が、84年に浦和学院高の監督に就任すると86年夏に甲子園初出場。野本監督の上尾高時代の教え子である森士氏が91年に監督となって以降、“浦学”が県を席巻していった。そんな“王者”を倒すべく、力をつけていったのが私学勢だ。春日部共栄高、聖望学園高などが対抗馬となり、私学勢が火花を散らす。2001年、21世紀に入ると、より私学全盛が色濃くなり、割って入ってきたのが花咲徳栄高だ。岩井隆氏が監督に就任した01年夏に初めて県を制すると“私学4強”を形成。ただ、花咲徳栄高が夏2度目の夏県制覇を遂げた11年以降は、“浦学”と“徳栄”の色が濃くなる。
直接対決だけではない。県代表を勝ち取り・・・
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