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チアリーダーのすべて 球場を彩る女神たち

<OGが語る 時代の先駆者>松元唯香(元BsGirls/現オリックス球団職員) ファンとともにつくった新しい形。これからも、ともに“夢の先へ”!

 

新たなベースボールエンターテインメントの形を目指し、2014年に球界初の試みとして球団公式ダンス&ヴォーカルユニット『BsGirls』が発足。初代メンバーで16年からリーダーを務めたCHALこと、松元唯香さんが昨季限りでグループを卒業した。チームとともに歩んだ8年間の財産を胸に、今年から球団職員として“夢の先”に進む思いを口にする。
取材・構成=鶴田成秀 写真=球団提供、BBM


一体感とメッセージ性


 自分の歌で感情的な影響を与えられるようなアーティストになりたい。そんな夢を抱き、専門学校で歌とダンスを学んでいた2013年の秋ごろ。翌春に卒業を控えていた時期だったので、いろいろなオーディション情報を見ていました。そこで見つけたのが、14年からオリックス・バファローズで『ダンス&ヴォーカルユニット』が誕生するという記載とともにあったオーディション要項。迷うことなく応募した私でしたが、合格したのは補欠として。当初は正式メンバーとしてではなく、シーズン開幕に向けた最初のグラウンドでのリハーサルもスタンドで“見る側”だったんです。

 そんなBsGirlsが初めてお披露目されるシーズンに向けての激励会を前に、メンバーの1人がお休みされて。空いたポジションを埋める必要があり、急きょもう一度オーディションを行い、正式メンバーに選ばれたんです。2度目のオーディションがなければ、私のBsGirlsとしての人生は始まることはなかったのかもしれません。メンバー入りできたのが開幕ギリギリだったので、緊張し過ぎて初めて京セラドームでパフォーマンスを披露した記憶がないんですよね(笑)。でも、14年は本拠地開幕から連勝を重ねてチームも好調で、試合に勝ったあとに球団歌を披露する『勝利SKY』のときは本当にうれしくて、楽しくて。『勝利SKY』はすごく覚えていて、試合に勝って喜びを表現しているうちに、徐々に緊張も解けていったんです。

 ただ、結成当初はまだまだファンの方にもそこまで浸透していなくて・・・

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