ここからは今季の二刀流はどのような進化をしているのか──。もしくは壁にぶつかっているのか──。2022年の大谷の投打についてそれぞれ野球解説者に分析してもらった。まずは投手編で元メジャー・リーガーの藪恵壹氏から。2ケタ勝利は大谷にとって通過点にしか過ぎないようだ。 取材・構成=椎屋博幸 ギアを入れる場面を知っている
今年は昨年以上にスプリットとスライダーのコンビネーションで打ち取っています。2つの球種ともあれだけ変化していたら、いくらメジャーの打者でもそう簡単には打てない、と思っています。
その中で今年は、そこまでいい投球フォームにはなっていないような感じも受けます。というのもスライダーを多投していることで、腕が横振りになっているからです。明らかに真っすぐとのリリースの位置が違っていますし、試合中イニングが重なり、後半になるとそれが顕著に出ていると思います。
現地時間7月22日のブレーブス戦は7回に打たれてしまいましたが・・・
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