独走と混戦──。好対照となったセ、パ前半戦の勢力図。野球解説者の鹿取義隆さんに12球団の戦いを分析をしてもらった。 ※取材7月28日 ヤクルトのチーム力
個人の力も重要ですが、長いペナントレースを考えると、チーム力が大きな差になってきます。投手陣で言えばリリーバーの存在でしょうか。勝敗を分けるもっとも重要な役割は先発投手ですが、今は完投も減っていますし、リリーバーの役割が大きくなっています。ここがしっかりしていれば先発も安心して飛ばしていけますし、終盤の波乱が減ることによって、打線も多少、余裕を持って攻めていけます。
その部分が開幕から一番しっかりしていたのがヤクルトです。
田口麗斗をはじめ、リリーバーが昨年の体験を自信にしているのも大きいし、首脳陣がうまく適材適所に配して、役割を明確にしています。試合での球数だけでなく、出番が分かりやすい分、ブルペンでの調整も楽だと思います。昨年もそうでしたが、さすが自身も抑えをしていた
高津臣吾監督らしいマネージメントです。
打線では当初、
サンタナを故障で欠きましたが、ほかがしっかりカバーした。ヤクルト打線の強みはチーム全体で相手投手を攻略しようとするところだと思います。もちろん、四番の
村上宗隆が成長し、打ちまくっているのは大きいのですが、コロナ感染で主力が抜けた時期で分かるように・・・
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