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高校野球ユニフォーム図鑑

地域別ユニフォームコレクション【九州編】 全国の舞台で暴れまわる強豪校が多数存在する九州。漢字表記も書体により独自色を出している

 

8月6日に甲子園が開幕した。色とりどりのユニフォームが聖地で躍動している。今週は高校野球のユニフォーム特集。全国各地、お馴染みの甲子園常連の強豪校から、キャリアが浅く、まだ全国的には無名の新鋭校までを網羅。古今東西のユニフォームに思いを馳せながら、球児の夏を満喫したい。
※掲載するユニフォームは最新に限らず、旧デザインも含む。当時の校名を表記。出場回数と成績は2022年春時点(20年春は中止。出場数のみカウント)

【熊本】熊本工高

96年夏の決勝での「奇跡のバックホーム」ではアウトになった側だが、高校野球史に残る名シーンだ


春21回[16勝21敗] 夏22回[30勝22敗]


 甲子園ですっかりおなじみとなっている「熊工グレー」だが、実はメーカー特注品で、同校でしか出せない色合いとなっている。「打撃の神様」の川上哲治も着用した戦前は、白地に「KUMAKO」のローマ字だった。1976年夏に37年ぶりとなる夏復活出場を果たすと、白地に「熊工」の毛筆書体が初登場。77年春のセンバツから現在のグレー地の「熊工」が定着した。近年では機能性を重視して昇華プリントを採用する学校も増えたが、「熊工グレー」と縫い付けられた重厚な「熊工」の2文字こそが相手チームに無言のプレッシャーを与える。

 九州勢で夏最多となる22回の出場を誇るのが熊本工高(熊本)だ。最も頂点に近づいたのは1996年夏で、決勝で松山商高(愛媛)と対戦。だが「奇跡のバックホーム」に阻まれるなどして、悲願の全国制覇はならなかった。21世紀に入ってからは、07年春に4強進出。「熊本グレー」の頂点到達まではあと一歩だ。また・・・

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