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最終戦力図2022 THE Breakers INTERVIEW

阪神・才木浩人インタビュー 感謝の投球 「長いリハビリの期間に多くの勉強ができたのでマウンドで生かしていきたい」

 

阪神は必ず戻ってくると信じ「35」を2年間空けていた。将来の右腕エースとして頭角を現し始めた矢先の右ヒジの故障。トミー・ジョン手術を受け、長いリハビリ期間を経て、今季支配下再登録となった。今では一軍の先発に欠かせない存在になっている。
取材・構成=椎屋博幸 写真=松村真行、佐藤博

長いリハビリを経て一軍の甲子園のマウンドへ。右ヒジの違和感もなく、思い切り腕を振れている


自分への期待感


 3年前に右ヒジ痛に悩まされ、トミー・ジョン手術を受けた投手とは思えないくらい、伸びのあるボールを投げ込む。阪神の強力な先発陣の一角として、後半戦の絶対的な戦力となっている。大きな期待を掛けられて入団し、順調な成長を見せてきた中で、突然の故障。心を折られたからこそ、今は何が大切なのかを感じながらマウンドに上がっている。

──一軍で好投が続いていますが、現在の手術をした右ヒジの状態は問題ないですか。

才木 いい感じで来ています。痛みもないですし、変な違和感もないです。ヒジ自体は順調に来ています。

──トミー・ジョン手術を受けた投手は、以前とは違うヒジになった感覚になると聞いたことがあります。

才木 僕自身、そういう実感はあまりないんです。今季は手術明けに復帰して1年目なので、まだ様子を見ながら投げていっている状況です。それもあって「うわっ、すごく変わった」ということはまだ感じていません。来年実戦で投げ始めて2年目になるので、そこでどうなっているのか、という楽しみが大きいです。

──トミー・ジョン手術の場合、術後3年目、実戦で投げ込んでから本格的になじんでくると言われていますよね。

才木 3年目が来年ですから、僕自身も期待しています。ただそれ以上に、長いリハビリ期間にいろいろなことを勉強できたので、それをマウンドに生かしていきたいという思いのほうが強いです。

──いろいろな勉強とは?

才木 リハビリの期間は時間がたくさんありましたので、体のつくりのことをすごく勉強しました。それに合わせて投球フォーム、メカニックのことなども勉強するなど、本当にいろいろなことを学びました。今後、それが形になったときにどういうパフォーマンスができるのかな、という自分自身への興味があります。

──手術前と現在では投球フォームが変化していないようにも映りますが……。

才木 僕の中では変わっています(笑)。以前は・・・

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