週刊ベースボールONLINE

反撃のDeNA ヨコハマはあきらめない

DeNA・牧秀悟 頼れる四番、高揚感を力に変える 「去年経験できなかったワクワク感を感じている。一戦一戦、チーム全員で戦う」

 

三浦大輔監督が断言する「頼れる四番」だ。プロ入り2年目という経験の浅さは関係ない。優勝争いができる喜びを打席で表現できる今がある。それがDeNAの快進撃の源になり、終盤反撃に向けての四番の存在感となっているのだ。
写真=BBM 記録は9月4日現在

今季は三浦監督から指名され開幕から四番の座に座っている。プロ2年目ながら四番の貫録が出てきた


信頼感は抜群


 打った牧秀悟の言葉が象徴していた。「すごくいい感触でとらえることができました」。8月21日の広島戦。本拠地・横浜スタジアムで偉業を成し遂げた。2点リードの3回二死走者なし。1ボールから大道温貴の143キロのストレートをたたいた。3試合連続で、左翼席へ特大のアーチを架けた。

「素直にうれしい気持ちでいっぱいです」。昨年は22発。球団史上では初となる、新人から2年連続の20号をクリアした。2回には、先発の京山将弥が左翼席最前列にプロ初本塁打。「あれを見せられると、野手は何とかしないとマズいな……と思いました。本当に京山さまさまです」とベイスターズが前回優勝した、同じ1998年生まれのチームメートを持ち上げた。最下位に沈んだ昨年はまったく絡むことができなかった優勝争い。「去年経験できなかったワクワク感を感じている。一戦一戦、チーム全員で戦っています」と充実感を漂わせた。



「四番は牧で行きます。もう伝えました。牧なら任せられると、総合的に判断して四番にしました」。今年3月上旬、三浦大輔監督が打ち明けた。昨季は137試合に出場し、セ・リーグ首位打者の鈴木誠也(広島)に3厘差の打率.314。新人でシーズン153安打は長嶋茂雄(巨人)に並び、歴代5位タイの快記録だった。8月25日の阪神戦(京セラドーム)では、新人史上初のサイクル安打を達成。

 打順は二番から七番まで経験し、最終盤に務めた四番では・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング