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豪打伝説 50本塁打超の男たち

<Top 2>55HR(1964) 巨人・王貞治 通算世界最多本塁打を放ったホームランモンスター

 

ヤクルト村上宗隆が着々と積み上げるホームラン。すでに55本となり、NPB歴代2位タイとなった。村上の前に50本塁打以上をマークした先人たちを記録とともに振り返っていこう。

【Top 2】55HR(1964年)
【Top 9】51HR(1973年)
【Top 12】50HR(1977年)

芸術品とも言える一本足打法で868本のホームランを積み上げた


64年は飛距離も圧巻


 高校時代は投手で、2年生春のセンバツで優勝も果たした左腕だった。1959年に巨人入団後、内野手に転向。ただ、最初の3年は7、17、13本塁打にとどまっている。

 怪物覚醒はそのあとの62年、さらに言えば、7月1日の大洋戦(川崎)ダブルヘッダーからだ。バックスイングからの始動が遅れ気味だった王は、打撃の師匠・荒川博コーチに「こんな方法はどうか」と言われ、大きく足を上げる一本足打法を何度か練習していた。それをこの日の1試合目から試み、大洋先発・稲川誠から1打席目にライト前ヒット、2打席目には16試合ぶりの本塁打。ただし、この時点で王は一本足打法で打ち続けるつもりはなく、「2打席目の本塁打が出なかったら、本塁打でも安打がその1本だけだったら、すぐやめていたと思う」と振り返っている。王は、ここから一気に本塁打量産。同年38本塁打で初のホームラン王に輝くと、以後13年の長きにわたりホームラン王を独占することになる。

 55本塁打の日本新記録が生まれたのは・・・

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