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2022ドラフト完全展望 有力プレーヤーCLOSE-UP

矢澤宏太(日体大・投手&外野手)リアル二刀流の野望「入学したときから、ドラフトに向けて取り組んできた」

 

投手と野手、双方でドラフト1位評価を目指してきた。類まれな身体能力。プロ志望届を提出した4年前とは、明らかに違う世界が広がる。
取材・文=岡本朋祐 写真=桜井ひとし

強い打球を目指し、左打席からの迷いないフルスイングが持ち味。アグレッシブな走塁からも目が離せない


 スカウト歴45年、超ベテランの目に「投打二刀流」は、どう映るのか。広島苑田聡彦スカウト統括部長は、矢澤宏太の可能性について語った。

「それは、野手でしょう! 足と肩。リストが強く、バットコントールが良い。アベレージヒッターで、打率3割は期待できると思います」

 矢澤には全12球団が調査書を依頼。NPBスカウトの声を総合すると、野手評価が「7割方」だという。50メートル走5秒8、遠投100メートル。日体大では1回戦で先発しながらも打席に立ち、降板後は外野に入ることも。2回戦ではDHや外野手で先発出場する。最速152キロ左腕のポテンシャルも見逃せないところ。矢澤は昨年来、ドラフトについて「両方をやっているからではなく、投手、野手と別々で見ていただいたときに、1位評価が理想です」と語っていた。

 今夏、矢澤は多忙を極めた。侍ジャパン大学代表に名を連ねた7月のハーレームベースボールウイーク(オランダ、4位)では、投手として2試合に登板、野手(DH)として5試合、全7試合に出場した。8月1日、大学・社会人選抜としてU-23NPB選抜と対戦した野球伝来150年プロアマ記念試合(神宮)では、1イニングの救援登板後に打席に立つと、シュアなスイングから適時打。好走塁を見せたあとは左翼の守備に入り、1万2551人の観衆の前で「リアル二刀流」が強烈なインパクトを残した。8月31日には、U-18代表との壮行試合(ZOZOマリン)に出場。大学代表の「一番・DH」で4打席に立った(2打数無安打)。

 筑波大との開幕カード(1勝2敗)後・・・

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