週刊ベースボールONLINE

2022ドラフト完全展望 有力プレーヤーCLOSE-UP

蛭間拓哉(早大・外野手)究極の3拍子「チームの顔となれるような選手を目指す」

 

名門・早大の四番を任されている。プレッシャーは想像以上だが、自らで壁を乗り越えていくしかない。誰もが認める能力は、ドライチ候補だ。
取材・文=岡本朋祐 写真=矢野寿明

ガッチリとした体型だが、スピードを持ち合わせる。50メートル走6秒1と攻守走で勝負できるポテンシャルだ


 左打席で相手投手を圧倒する、大きな構え。蛭間拓哉の原点は、猛練習に明け暮れた小学校時代にさかのぼる。

「実家(群馬県桐生市)は織物卸売業を営んでいるんですが、近所にあった知人の工場を室内練習場に改築しまして、使わなくなったネットとマシンを譲っていただき、父(昌久さん)と打ち込んでいました。どっしりしたスタンスで、両目でボールを見る。金本知憲さん(元阪神ほか)の打撃フォームをずっと参考にしていました」

 室内練習場が完成した小学4年時から毎日、夕方6時から9時までバットを握った。中学時代に在籍した前橋桜ボーイズの練習は水、土、日のため、休日に設定した月曜を除く平日は仕事を終えた父と汗を流した。

 保育園に通っていたときは、漠然と「消防士になりたい」という将来像を描いていた。小学校3年で野球を始めると、6年時にはライオンズジュニアでプレー。NPBジュニアトーナメント(札幌ドーム)でプロと同じユニフォームを着ると「ドラフト1位で指名されたい!」と、卒業文集にも夢を書き留めたという。

当事者にしか分からない重圧


 浦和学院高では・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング