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先取り!! 2023ドラフト候補逸材選手CLOSE-UP

佐々木麟太郎(花巻東高)長距離砲が目指すオールラウンダー 「ブレないこと。自分の形で振る」

 

2022年10月20日のドラフト会議が終われば、スカウト戦線は23年へと移行する。プロを志望する選手は「1年後」を見据え、練習にもさらに力が入る。来年が解禁となる高校、大学、社会人の注目プレーヤーを、一足早く掲載していく。
取材・文=岡本朋祐

今秋の岩手県大会決勝[対専大北上高]で2打席連続アーチを放ち、この時点で高校通算本塁打を90本とした[写真=矢野寿明]


 1年冬、今春のセンバツ甲子園へ向けた個人アンケートに「好きな選手」を2人、挙げていた。ブルージェイズ・菊池雄星とエンゼルス・大谷翔平。ともに花巻東高からNPBにおける大活躍を経て、海を渡ったMLBプレーヤーである。

 佐々木麟太郎は2005年生まれ。菊池が花巻東高でセンバツ準優勝を遂げたのは09年春で、その後、地元は大騒ぎになった。菊池に入れ替わるように、10年に入学した大谷が160キロを計測したのは12年夏の岩手大会準決勝(対一関学院高)。1970年に開場し、岩手のメーン会場として親しまれてきた岩手県営野球場は老朽化により、来年3月で閉鎖されるため、県大会で使用するのは今秋が最後だった。

「小さいころから足を運んで、花巻東の試合を見ていましたし、先輩のプレーを見て、ここでやりたい、と思いました。この岩手県営球場で実際に試合ができて幸せでしたし、感謝しています。最後、優勝という形で終われて良かったです」

 専大北上高との決勝に三番・一塁で先発した主将・佐々木は2打席連続アーチ。第3打席は外角のチェンジアップをバックスクリーン左へ、第4打席では内角直球を、右翼席に運んだ。滞空時間の長いアーチ。高校通算90号で・・・

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