2022年度のドラフト会議が都内ホテルで10月20日に開催され、攻守走そろった高校No.1野手の浅野翔吾(高松商高)は巨人と阪神が競合し、巨人が交渉権を獲得。最速154キロ右腕・荘司康誠(立大)にも楽天とロッテが競合し、楽天が交渉権を獲得した。今年はドラフト前日までにDeNA、阪神、ロッテを除く9球団が1位指名の選手を公表するという異例の状況だった。指名された選手は12球団で計69選手。広島、中日が最多の7選手を指名した。各球団のドラフトの結果を週刊ベースボールONLINE編集部が採点する。
【セ・リーグ編】はこちら

【90点】オリックス・攻守で現有戦力に刺激

　先発ローテーションの六番手に苦労した今季だが、大学生No.1左腕・曽谷龍平の一本釣りに成功し、(投手)陣の厚みはさらに増すだろう。野手でも攻守走三拍子そろう杉澤龍を4位指名し、攻守両面で現有戦力に刺激を与える。高校生3人の素材も抜群と、次代も見据えてバランス良く指名。あとはしっかりと育てていくだけだ。(AT)

<指名選手>
1位　曽谷龍平(投手)/白鴎大
担当スカウト:岡崎大輔
　スリークオーターから投じる最速152キロの直球が武器。変化球の精度、制球力も高く即戦力の期待大。

2位　内藤鵬(内野手)/日本航空石川高
担当スカウト:小松聖
　高校生離れした長打力にコンタクト能力も高く、守備も柔らかいグラブさばきに正確な送球が光る。

3位　齋藤響介(投手)/盛岡中央高
担当スカウト:内匠政博
　150キロ超のストレートが大きな魅力。伸びしろも十分あり、将来の先発ローテ候補として期待される。

4位　杉澤龍(外野手)/東北福祉大
担当スカウト:上村和裕
　広角に打ち分け、かつ勝負強さを見せる打撃を筆頭に、攻守走すべてでセンスが光る即戦力候補だ。

5位　日高暖己(投手)/富島高
担当スカウト:縞田拓弥
　角度のある直球は最速148キロを計測。細身の体を鍛え上げれば大化けする可能性があり将来性は抜群。

【95点】ソフトバンク・指揮官の意向もしっかり反映

　昨秋同様に1位指名を公言して迎えたドラフト。無事単独指名できたことで、その後の戦略もうまくいったようだ。2位には・・・