プロから能力を認められたドラフト1位指名選手。12人の逸材たちのポテンシャルはいかなるものか。ドラフト当日の表情とともにリポートする。 取材・文=菊田康彦 写真=松田杏子 最速152キロを誇り完成度は高い。吉井新監督の下、投手としてさらに成長していく
ダルビッシュにあこがれ目指したピッチャー
「第1巡選択希望選手、千葉
ロッテ……
菊地吏玖、専修大学」
テレビの向こうからその声が流れてきた瞬間、当の菊地は驚いたように大きく目を見開いた。両隣に座っていた齋藤正直監督、佐々木重人野球部長とガッチリ握手を交わし、齋藤監督に背中をポンポンとたたかれると、感極まったように目頭を押さえた。
「正直、1位で呼んでいただけるとは思わず、ちょっと油断ではないですけど『まさか』という思いがありまして。今テレビの前で見てくれている家族だったり、友人たちの顔が浮かんできまして、きっと喜んでくれているんだろうって思うと、ちょっと……目から汗が出てきました。本当に予想外でした」
北海道苫小牧市で過ごした少年時代。地元・
日本ハムの大エースだった
ダルビッシュ有(現パドレス)にあこがれ、ピッチャーを目指した・・・
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