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ドラフト3位の俊傑たち

<ドラフト3位指名>加藤豪将、齋藤響介、甲斐生海、渡辺翔太、田中晴也 プロで“一番星”になる!【パ・リーグ編】

 

ドラフト時点では1、2位に劣る評価となったが、プロになれば横一線のスタートだ。プロで“一番星”になることを誓うドラフト3位指名の選手をクローズアップする。
【セ・リーグ編】はこちら

【日本ハム3位】加藤豪将(メッツ3A/内野手)


今季は10年目でメジャー初昇格を果たした加藤[写真はメッツ3A]


北の新球場にマッチする28歳のメジャー経験者

 日本ハムならではの指名と言っていいだろう。来季から新球場で日本初の開閉式天然芝フィールドのエスコンフィールドが本拠地となる。そこにうってつけの存在となるのが加藤豪将だ。

 見た目は細身だが、今季は3Aで9本塁打。2019年には11本塁打とパワフルな打撃もできる。加えて俊足でもある。以前は20盗塁も記録(1A)。両翼100メートルの新球場を存分に活用できる選手だ。

 しかし、加藤自身は現在でもメジャー昇格を目指し奮闘中。メッツとマイナー契約を結んでいる。ドラフトから1日明けた朝にSNSを投稿。その中で「この度は日本ハムファイターズに指名していただき、驚いているとともに、とても光栄に思います。今後のことに関しては周囲と相談し、しっかり考えたいと思います」と記した。

 今季メジャードラフトから10年目にしてメジャー初昇格を果たした。8試合に出場し、1安打でマイナーへ。さらにブルージェイズをDFA(メジャー登録40人枠を外れる)となり、メッツで出場機会を求めた。当然ながら、まだまだメジャーで実績を残したい、これからだという思いが強いのも分かる。

 来年で11年目、29歳。ここからメジャーでレギュラーを奪うのはなかなか難しい状況だ。その中で、来季をどう考えていくのか……。すぐに拒否はせず日本ハムでプレーする選択肢も見据えているようだ。

 加藤自身はアメリカ・カリフォルニア州生まれ。コール・ハメルズ(元フィリーズ)などを輩出した名門・ランチョ・バーナード高で活躍し、13年のドラフトでヤンキースから全体66番目の2巡目指名を受けて入団した。

 このときのヤンキースの1巡目(全体32位)は、今季ア・リーグ年間本塁打記録62本塁打を放ったアーロン・ジャッジ。球団はジャッジに次ぐ選手として期待をかけていた。それだけの逸材が満を持して北海道でプレーするのか!?

 今後の行方に注目だ。

写真=Getty Images

PROFILE
加藤豪将/かとう・ごうすけ●1994年10月8日生まれ。アメリカ・カリフォルニア州出身。185cm91kg。右投左打。内野手、外野手。ランチョ・バーナード高で活躍し2013年ドラフト2巡目、全体66番目でヤンキースに入団。13年度の有望株10位に選ばれるなど期待されたがヤンキースでは3A止まり。20年にマーリンズと招待選手契約もメジャーに昇格できず、20年11月にパドレスとマイナー契約。21年12月にブルージェイズとマイナー契約し、4月にメジャー昇格。しかし5月1日にマイナー降格。同月4日のDFAに。ウェーバー公示を経てメッツへ移籍し3Aで今季を終えていた。

【オリックス3位】齋藤響介(盛岡中央高/投手)


鍛錬を積んだ先に見据える球界NO.1右腕の姿

 あどけなさの裏に、強さを秘める。オリックスから3位指名を受けた齋藤響介は・・・

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