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日本シリーズ全戦 完全詳報&徹底解説

【2022日本シリーズ 第4戦】迷いなく継投策に入った中嶋監督とサンタナに代打を出せなかった高津監督(解説=辻発彦)

 

激闘を繰り広げた日本シリーズ全7戦を前西武監督の辻発彦氏が徹底解説。黄金時代の西武、ヤクルトで10度の日本シリーズ経験(日本一7度)を持つ勝つ術を知っている辻氏が勝敗を分けたポイントに迫る。
解説=辻発彦[前西武監督]

5回一死からマウンドに上がったオリックス・宇田川は連続三振でピンチを切り抜けた


10/26(水) 第4戦@京セラドーム
□観客数=33,210人 □試合時間=3時間28分
オリックス1-0ヤクルト

[ヤ]P●石川、木澤、今野-C中村
[オ]P山岡、○宇田川、H山崎颯、Sワゲスパック-C若月


 オリックスが1対0で迎えた5回表、一死から先発・山岡泰輔塩見泰隆に三塁打を浴びると中嶋聡監督はスパッと宇田川優希にスイッチした。オリックス打線はシリーズを通して低調なだけに、貴重な1点を守り切る作戦を執った。この場面、三走は俊足の塩見。外野フライや内野ゴロも許されない。ましてや、左翼は肩に難のある吉田正尚が守っているだけに、浅い左飛でもホームを突かれてしまう。フェアゾーンに打球が飛ぶと失点の可能性が高まる状況で、オリックスにとってベストなのは三振。そこでシーズンで19試合に登板し、奪三振率12.90を誇る右腕がマウンドに上がった。

 今年、ライオンズ打線も宇田川に手を焼いた。4試合、5回2/3で1点も奪っていない。特に9月8日の一戦(ベルーナ)は記憶に残る。先発の椋木蓮が右ヒジに違和感を訴え、1回1/3で降板すると急きょ宇田川がマウンドへ。2回2/3を無安打5奪三振でプロ初勝利を献上してしまった。

 150キロ超の直球に・・・

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