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FA制度30年

FA制度30年 各球団の補強&流出事情を検証する【巨人・阪神・DeNA】

 

今年も移籍市場は話題が豊富だ。フリーエージェント(FA)制度がスタートしたのは1993年であり、今年で30年目を迎えた。今年のストーブリーグの状況を整理するとともに、あらためて、12球団のFA補強と流出の歴史を振り返ってみたい。
※移籍に関する年度表記はすべて当該シーズンのオフ。情報は11月13日現在

巨人・欠かせない補強戦略。12球団断トツの28人をFAで獲得し成功と失敗を繰り返す


93年オフの落合博満獲得がすべての始まりだった


 1993年オフからスタートしたFA制度と巨人の補強戦略は切っても切り離せないものとなっており、FA加入選手は12球団で群を抜く28人を数える。

 FA補強の第1号はその93年オフ、落合博満だ。就任1年目でチームとして3年連続V逸に終わった長嶋茂雄監督のラブコールに応える形で中日から加入すると、指揮官が「国民的行事」と称した中日との10.8決戦で先制弾を放つなど、見事にチームにリーグ優勝をもたらした。この「成功体験」が球団と長嶋監督の獲得意欲を大きく刺激。FA獲得を含め、批判を受けながらも財力にモノを言わせた大型補強が加速していく。

 94年オフにはヤクルトから広沢克己、投手陣では広島から左腕の川口和久をFAで獲得。そのほかと合わせて総額33億円補強も95年は3位に終わっている。優勝した96年のオフには西武清原和博をFAで、近鉄からトレードで石井浩郎を迎え入れた。落合は清原加入を前に自由契約を申し出て日本ハムへ移籍したが、広沢、清原、石井と他球団の「四番・一塁」がずらりと並び、チームとしてのバランスを欠き97年から3年連続で優勝を逃した。

 すると99年オフ・・・

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