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2022プロ野球 激闘の記憶

2022プロ野球 激闘の記憶タイトルホルダー【パ・リーグ打撃部門】

 

タイトルを勝ち取った男たちが、輝きを放ち、真価を示した試合やプレー、その流儀をピックアップしていく。

日本ハム・松本剛 骨折から真のリスタート


首位打者
2022.8.17 vs楽天 @札幌ドーム

復帰後の初安打は今季増えた左方向への打球。一塁上でガッツポーズが出た[写真=高原由佳]


三遊間への打球

 左ヒザ骨折により約1カ月の離脱を余儀なくされた。復帰を果たしたのは8月16日の楽天戦(札幌ドーム)。ヒザは完治していなかったが、リハビリに励みながら、万全ではなくとも「勝負させてもらえるなら、勝負したいと思っていた」という。離脱時点で打率.355。初の首位打者へ向け、問題は規定打席数。勝負をしなければ、タイトルは見えてこない。

 復帰戦は3打数無安打。まるでタイミングが合っていなかったが、1日でアジャストする。翌日の同戦も第1打席は空振り三振。だが、振ってタイミングを図っていた。第2打席、辛島航のチェンジアップに泳がされながらも三遊間を破り、一塁上でガッツポーズが飛び出した。

 春先から安打を量産して首位打者争いをリードしたが、左方向への打球は覚醒の一つの理由だ。右打ちには定評があったものの、状況に応じた「割り切り」が思い切りのよさを生み、三遊間を抜けていく打球が増えたことを実感していた。

 第4打席でも中前打を放って今季30度目の複数安打。2対8で試合には敗れたが・・・

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