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2022プロ野球記録集計号

【File.10】12球団ワーストの「474」はV奪還への最大の課題 止まらない……ソフトバンクが苦しみ続ける“与四球地獄”

 

最終戦に歴史的V逸を味わった今季も、投手陣はシーズンを通じて与四球を重ねていった。大事な局面で定まらない制球。分かっているのに止まらない……。もどかしい“4つのボール”を減らさなければ、優勝はつかめないのかもしれない!?
データ提供=Japan Baseball Data

試合の流れを変えてしまう可能性も高い与四球。問題が深刻化する前に改善したいところ


状況別に差があり


 悔しい結果に終わったシーズンを振り返り、藤本博史監督はあらためて課題の一つとして「与四球の多さ」を挙げた。今季、チーム投手陣の与四球数は「474」。昨季の「502」からは少なくなったものの、12球団でワーストの数字だった。

 シーズン成績は優勝したオリックスと76勝65敗2分けで並んだが、クライマックスシリーズ・ファイナルステージでの対戦を見ても力の差があったことは確かだ。この「力の差」の一つが、与四球数の差だった。オリックスの与四球数はリーグ最少の「375」。それだけに指揮官も「オリックスより与四球が100個近く多いわけだから。みんな強い球は持っているんだから、そこを同じぐらい(の数)にすればいい勝負ができるんじゃないかと思う」としている。

 シーズン最終戦の10月2日のロッテ戦(ZOZOマリン)でも、悪夢の逆転劇の裏には四球が絡んでいた。2点リードの6回、二番手でこの回からマウンドに上がった泉圭輔は一死から安田尚憲に二塁打を許すと、次打者の井上晴哉にフルカウントから四球を与えたのだ。そして・・・

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