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2022プロ野球記録集計号

【File.11】過去と現在を比較しながら高木豊氏が分析 3割打者が激減する「投高打低」は止まらない?

 

現在のプロ野球界におけるトレンドの一つとして「投高打低」が挙げられる。投手と打者が切磋琢磨しながら技術の向上が図られてきたが、その流れも終わりを迎えつつあるのか。野球解説者の高木豊氏が分析する。
データ提供=Japan Baseball Data

近年における「投高」の象徴的存在であるオリックス・山本。今季も投手4冠に輝いた


データ野球で守備有利に


 投高打低は印象としても強いですし、過去5年の成績でも明らかです。今季に関しては、原因の一つに世代交代が挙げられるでしょう。セ・リーグを制したヤクルトは、レギュラーポジションに空きがあるわけではありません。村上宗隆の力によるところが大きいのですが、本塁打も出ています(12球団トップの174本)。ですがDeNAでは、シーズンを通して出ていたのは牧秀悟佐野恵太宮崎敏郎くらいのもの。球界全体が世代交代の時期に入っていることで、レギュラーが固定されていない。それに伴う打撃技術の低下は仕方のないことかもしれません。

 もう一つは、投手の球速が上がっていることです。今の時代、7、8、9回を投げる投手で・・・

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