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2023 NEXT BREAKERS 開花目前の先発候補たち

2023 NEXT BREAKERS 見逃すな! チームを変革する、開花目前の先発候補たち【セ・リーグ編】

 

日本球界はオフの人事往来を経て、2023年シーズンへ向けた陣容が固まりつつある。チームがさらなる強さを手に入れるためには、新戦力の台頭が不可欠であることは言うまでもない。ここでは「先発投手」にテーマを絞り、大いなる飛躍が期待される12球団の若手投手をピックアップ。(ヤクルト・山下輝のインタビューはこちらから)
写真=BBM
※選考対象は新人王資格(支配下登録されてから5年以内、2022年までの登板イニング数が30イニング以内)を有する先発候補の投手に限定。新人も含む

広島・森翔平 新球とともに急成長中!


森翔平[広島/2年目・25歳]


 新たな武器を手に、どんどんと伸びている。今秋のキャンプでは新井貴浩新監督をうならせ、早くも来春の一軍キャンプ内定を獲得。そこから一気に開幕先発ローテーションをつかみ取る。

 プロ1年目の今季は、即戦力と期待されながらアピールに失敗、開幕一軍を逃した。初めての環境にとまどいを見せながらも徐々に対応していくところは、さすが大学、社会人と豊富なアマチュア経験を持つ左腕だ。シーズン終盤、プロ初先発となった9月7日の中日戦(バンテリン)では粘りの投球で5回1失点でプロ初勝利。最終戦の10月2日の中日戦(マツダ広島)でも5回を無失点に抑えている。

 フェニックス・リーグを経て迎えた秋のキャンプでは、左腕の来季にかける思いが強く出た。その一つが、今季途中から習得に乗り出してきたフォーク。「手元まで真っすぐに見えて手元でグッと落ちる。あのフォークは真っすぐと区別がつきづらいんじゃないですか」と指揮官も打者目線で嫌らしさを語る新球とともに、紅白戦では2試合に登板して、5回をパーフェクト投球。8つの三振を奪って、大きくアピールした。

 先発陣の中で、左腕で定位置を確保していると言えるのは床田寛樹のみ。その床田も来季はケガ明けのシーズンとなる。もう1枚、左腕が加われば厚みが増すことは間違いない。その1人に堂々と名乗りを上げる。

DeNA・石川達也 一軍で片鱗見せた高い奪三振能力


 上げた右足を地面すれすれまで下ろし、力を溜めてから踏み出す。MLBドジャースで8年連続の開幕投手を務めたクレイトン・カーショーを彷ふつとさせる豪快なフォームが特長の左腕。今年6月23日に支配下登録され、背番号2ケタを手に入れ、中継ぎとして7月5日に一軍初合流。すると・・・

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