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2023年の戦力充実度は? 移籍&補強完全チェック

<移籍選手クローズアップ3>阿部寿樹(中日→楽天)インタビュー 勝つためのピースに「毎日、1日1日を大事に、コツコツやっていきたい」

 

涌井秀章との交換トレードにより、中日から楽天へ移籍した。外野を含めた複数ポジションを守れるユーティリティー性を併せ持つが、もっとも期待されるのが打撃面だろう。新天地でプレーすることになった阿部寿樹に、その意気込みを聞いた。
取材・構成=阿部ちはる 写真=楽天野球団、BBM

入団会見で初めて楽天のユニフォームに袖を通した阿部。故郷・岩手にもっとも近い球団に移籍した


新たな感覚で東北へ


 自己最多となる133試合に出場した2022年のオフ、突然楽天へのトレードが決まった。驚きは自身よりもファンのほうが大きかったのかもしれない。それほどチームへの貢献度は高かった。7年間在籍した中日では激しいポジション争いを経験し、その中で自分の道を切り拓いてきた阿部寿樹。そこで得た強みと経験を新天地でも生かし、自身のポジションを確立していきたいところだ。

──トレードの話を聞いたときの気持ちを聞かせてください。

阿部 驚きはしましたけど、それもプロ野球なので。プロ野球選手ですから、覚悟はしていたことです。

──ファンの方はまさか、という反応が多かったように思います。

阿部 そうですね。多くの方から連絡をいただきましたし、どちらかと言うと、ファンの方の反応も含め、あんなに大ごとになったことがびっくりでした。

──中日で始まったスタートと楽天で始まるスタート。年齢も経験も違うわけですが、新しいスタートを迎えるにあたり心境は違うものですか。

阿部 どうなんでしょう。でもやっぱり、不安ですね。プロに入ってきたときも不安な部分はありましたが、現在も楽天の選手や首脳陣の方々、球団関係者の方とはほとんど会えていないので、そういった不安が大きいですけど、また一から頑張っていきたいなと思っています。

──結果を残すことはもちろん、環境面の不安を減らしていくことも大事になってきそうですね。

阿部 そうですね。不安です(苦笑)。

──パ・リーグへの移籍となりますが、パ・リーグの印象は?

阿部 交流戦をやっていても、やはりいいピッチャーが多いイメージですね。強いなというイメージがあります。特に一軍で投げているピッチャーはみんなすごいピッチャーなので、何とか食らいついていけるように頑張ります。

──石井一久監督は阿部選手の入団が決まった際、「運命を感じている」と言っていましたが、岩手県出身の阿部選手にとって、東北のチームでプレーすることをどのように感じているのでしょうか。

阿部 高校卒業と同時に地元を離れていますし、それから15年ほどたっているので、また新しい感覚というか……。だから・・・

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