週刊ベースボールONLINE

立浪ドラゴンズ 2023年の設計図

中日・立浪和義(監督)指揮官インタビュー 2年目の野心と確信「優勝を目指して戦っていきますよ。優勝を目指していないチームなんてないと思いますから」

 

すべてにおいて力不足を感じたシーズンだった。しかし一方でチームの課題が浮き彫りになり、目指すべき野球がより明確になったとも言えるだろう。監督2年目は貪欲に1点に、勝利にこだわっていく。いつまでも低迷したままではいられない。
取材・構成=牧野正 写真=榎本郁也


最下位の結果が実力


 開幕まで1カ月を切った。オフに助っ人を補強し、思い切ったトレードを実行し、即戦力のルーキーを獲得した。チームは新しく生まれ変わりつつあり、ファンの期待も高まっているが、未知数な部分が多いのも事実。春季キャンプを終えたばかりの指揮官も確かな手応えを感じながら、昨年の課題がすぐに解消できるとは思っていない。理想と現実。気持ちは熱く、頭は冷静に、チームを、選手たちを見守っている。

 春季キャンプは雨も少なく、しっかりと練習できましたから、非常に充実したキャンプを送れたかなと思います。ただ順調だったかと言われれば、こればっかりはオープン戦、シーズンに入ってからの評価になりますからね。

 チームを変えていく、変えていかなければならないということに関しては、そのつもりでオフに積極的に動いてきましたから、春季キャンプを見ていても選手層というのは少しずつ厚く、充実してきていると感じています。

 春季キャンプのMVPには現役ドラフトで獲った細川(細川成也)を挙げましたけど、彼の長打力というのはうちに足りない部分で、一番欲しいものを持っているわけですから、大きな戦力となってくれると思います。今季は外国人選手を含め、とにかく勝ちにつながるメンバーを使っていきたいと思っています。(全員が好調で誰を起用するか)頭を悩ますようになるといいですけど(笑)。

 昨年は歯がゆいシーズンでした。本当にここ1本が出なかった。確かに打者が不利な球場(バンテリン)ではあるんですけど、それにしても打てなかった。ホームランが少ないと言われますけど、そもそもホームランを打てる打者が少ないわけですから、そこは仕方のない部分でもあるんですけど、であればもう少し貪欲に、しぶとく1点を取りにいく攻撃をしていかなければならない。得点圏打率でも他球団と比べて圧倒的に低かったわけですから。

 そういう意味でも今季から和田(和田一浩打撃コーチ)が入ったので・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング