プロ6年目を迎えた昨季はふがいないシーズンだった。しかし、それ以上に心を痛めたのはチームの最下位だ。DeNAに移籍した京田陽太から選手会長の座を引き継ぎ、自らが先頭に立ってチームを変貌させていくと誓う。選手全員が一丸となって、強いドラゴンズを取り戻す。 取材・構成=牧野正 写真=榎本郁也 今季でプロ7年目、4月には29歳を迎える。入団以来、優勝も優勝争いも経験していない現状を打破したい
ファンの応援に甘えない
キャンプイン前日の全体ミーティングで発した言葉が話題となった。最後に立浪和義監督から新選手会長としてあいさつを促されると、思いの丈を口にした。「この弱いドラゴンズをもう終わりにしよう」。自らに言い聞かせるように熱いゲキを飛ばし、全員を奮い立たせた。明大や大学日本代表でも主将を務めた男がリーダーシップを発揮し、2年目の立浪ドラゴンズをけん引していく。 ──新選手会長となって迎える春季キャンプでしたが、例年と違って気持ちは違いましたか。
柳 全然、違います。もちろんこれまでもチームがいい方向に向かっていってほしいという気持ちは持っていましたけど、選手会長になって、そういう気持ちがさらに強くなりました。もちろん個人成績のほうも選手会長として恥ずかしくない成績を残さなければと。
──選手会長は前任の京田陽太選手(現DeNA)から託されたのですか。それとも立候補したのですか。
柳 LINEで託されました(笑)。でも自分でもそうなるだろうなと思っていたので、快く引き受けましたよ。
──キャンプイン前日の全体ミーティングでのゲキが話題になりました。
柳 まさか世に出るとは思ってなかったんですけどね……。
──具体的な内容を教えてください。
柳 ずっとチームが低迷している中で、こうやって毎年、1月31日を迎えて全員で集まって「明日から1年頑張ろう」と言っている。でも結局、シーズンが終わってみればBクラスだったり、最下位だったり。もうこんな状況を打破したい、しなければならないということですね。何とか全員で弱いドラゴンズを終わりにしようということを言わせてもらいました。こんな状況なのに、それでも応援してくれる
大勢のファンがいる。でもそれは当たり前のことじゃないと。
──かなり熱かったと聞いています。
柳 高橋周平さん、
木下拓哉さん、具体的な個人名も挙げて、僕も含めた中堅どころが頑張っていきましょうと。そこが中心になって頑張っていかないと何も変わっていかない。若手に対しても・・・
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