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立浪ドラゴンズ 2023年の設計図

<中日担当コラム>優勝への渇望感。

 


低迷期からの脱出


 最後にCS(クライマックスシリーズ)に出場したのは、2012年のことだ。落合博満監督の下、10、11年と球団初の連覇を果たした翌年のシーズン。3連覇こそ逃したものの2位につけ、セ・リーグではCSが始まった07年から6年連続の出場だった。ファーストステージでヤクルトを倒し、リーグ優勝を飾った巨人とのファイナルステージでも3連勝。しかしそこから3連敗を喫して敗れて以降、CSは無縁となった。現在、12球団の中で最もCSから遠ざかっているのがドラゴンズだ。

 低迷期に突入するとは囁(ささや)かれていた。落合政権下ではレギュラーが固定化され、若竜たちの飛躍が見られなかった。そのレギュラーたちもやがてユニフォームを脱いでいったが、世代交代のタイミングを逸したチームは沈んだまま。黄金期を誇った落合監督の負の遺産とも言われているが、果たしてそうだろうか。それだけで10年以上もCSから遠のくものなのか。

 連覇を果たしながら退任となった落合監督のあとを引き継いだ高木守道監督の第二次政権は、2年で終わりを告げた。その後、谷繁元信森繁和与田剛監督が指揮を執ったが・・・

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