週刊ベースボールONLINE

続・黄金期へ オリックス4連覇の鼓動

<新時代の旗手>オリックス・山下舜平大 怪物右腕が進む道「次に向かっていくって、なんか楽しいじゃないですか」

 

強烈なインパクトを残し続ける。一軍デビューを果たした昨季は故障で途中離脱したとはいえ、9勝3敗、防御率1.61の成績。今季はシーズン完走を掲げる右腕だが、さらなる進化を期すのは、これまでの歩みと何ら変わらぬことだ。

最大7kg増で一時は体重107kgと、肉体改造に着手した右腕は、いつだって冷静に先を見る


エースと重なる姿


 みるみる体が大きくなる。公称の体重は100kgも、一時は107kgまでサイズアップ。オフの間に肉体改造に着手した成果は一冬を越した春の姿を見れば一目瞭然だ。比例するように投じるボールもうなりを上げ、昨季は自己最速を160キロに更新した。注目を浴びる球速や体のサイズの成長ぶり。それらは自ら選んだ道の産物にほかならない。

 秘める潜在能力──。ストレートのスピード、キレを伸ばすため、福岡大大濠高時代から変化球をカーブのみに封印していたのは知られた話だ。ただ、決して変化球に無関心というわけではない。チームメートの変化球の握りや投げ方に耳を傾け、試合中のベンチでは相手投手の変化球の軌道を横から確認するなど、変化球に興味を示し、貪欲に研究する一面ものぞかせている。

「ピッチャーの映像を見るのがすごく好きで。メジャーの投手でも、すごい変化球を投げるピッチャーがいっぱいいるじゃないですか。こんなボールを投げられたらいいなって思いますもん」

 ならば、高校時代から変化球を習得したい思いを押し殺してきたのではないか。そんな疑問に・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング