週刊ベースボールONLINE

魅惑の快速球

記録から想像する剛球投手の進化論 異様に多いぞ、奪三振

 

ここでは「剛球投手」=「奪三振が多い」と定義し、記録面から近年の傾向を検証したい。
文=落合修一

昨年4月10日に完全試合を達成した佐々木朗希[ロッテ]は1試合19奪三振の記録にも並んだ[写真=川口洋邦]


 今、プロ野球は「奪三振ブーム」だ。シーズン奪三振のNPB記録は江夏豊(阪神)が1968年に記録した401だが、この年の江夏の投球回は329。分業化が進んだ現在では年間300イニング以上を投げる投手が出てくるとは考えられず、200回さえも珍しい。投球回が少なければ奪三振数も少ないのは当然なので、数ではなく「シーズン奪三振率」を算出した。

「年間150以上の奪三振」を記録した投手は昨年までに延べ623人いる。その623人の奪三振率をランキング化したところ、ベスト30は下表のようになった。

 奪三振率とは9イニング平均で何個の奪三振だったかの割合なので、9を超えたら「1イニング平均1奪三振以上」を意味する。規定投球回に達しなかったのであまり話題にならなかったが・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング